石井苗子の健康術

2012年9月11日

アルコール依存症の悩み

(適度な飲酒量とは? どう判断すればよいのでしょう)

 「お酒は百薬の長」は、罪な言葉です。適量とは、どう判断するのでしょう。

 タバコの分煙が成功した理由は納得しやすかったからです。間接喫煙は「あなたはよくても、他の人が病気になります」と科学的な裏付けが分かりやすかった。お酒はこうはいきません。

 「あなたが飲んだら隣の人が酔っぱらいます」。なんて事はないし、そうとう酔っていても本人は「大丈夫!」なんて言っていることが多いので、強烈な理由がない限り納得して断酒を決心するのは難しいとなります。まして、「あなたアルコール依存症ですよ」とは専門医以外、面と向かって言えないものです。

 今、福島県の医療支援でアルコール依存症が深刻化してきています。被災者のアルコール依存症が増加しても、周囲からは、「飲まずにはいられないからだろう」という目で見られている傾向もあり、解決方法が積極的にとられていない状態です。従って依存症の数は増大しています。

 私たちも訪問先で口腔ケアの奨励をする時に、「仕事もないのにのん気に歯磨きなんか…そんなことどうでもいい」と言われることもあります。仕事がない、生活が良くならない、希望が持てないなどでアルコールに救いを求め、飲んで現実を忘れたいというところから、女性が少量のアルコールで依存症に陥りやすくなっているというデータもあります。

 アルコール依存症に一度なってしまうと、飲まない以外の治療法がありません。一口飲むと、一気に酩酊するまで飲んでしまうというものなのです。体調が悪いから今日はやめようかというコントロールが効かない状態なのです。

 若い時の依存症は断酒のキッカケを見つけやすいのですが、中高年はそれまでの飲酒経験もあり困難になってきます。本人は自制が効くと信じているのですが、周囲にはそう見えない人も多いのです。

 生活から希望が消えていくのを肌で感じながら、日が暮れるまで何もせず飲んでいるとか、慣れない仕事より保証金を飲酒やパチンコに使うなど、最近ではドラッグの魔の手まで伸びてきているという噂もあります。

 一生の断酒しかないと書きましたが、どこからが依存症なのか、どこから厳しい目を向ける必要があるのか、薬はないのか、といった情報の提供や教育の場は、日本社会では徹底していません。

 被災地に限らず、アルコール依存症はもっと広く受け止めて考えていかなくてはならないと思います。今年から来年にかけ、福島県の保健センターに依存症の専門医の講演会を開催する企画から始めようと思っていますが、政治的には優先順位は低いでしょうから、多くの人の協力をあおがなくてはならないと思っています。

 私だって決してお酒を飲まない人種ではないので、他人ごとではありません。

 

コメント

ネイティブアメリカンの教え
[禁酒真っ只中]2012年9月17日

1492年以前には新大陸に酒の類は無かった。

・火の味のする水を飲んではならない
・酒は意識を濁らせる

武器としてのアルコールによって征服されてしまったアメリカ先住民の教えだそうです。

冷めた言い方をすれば
[チャクル]2012年9月17日

禁煙も生活習慣病指導も、なぜ国から強制させられるかと言えば健康保険の破綻を防ぐためなのではないでしょうか?

私は喫煙者ではありませんが、吸う人の権利もあると思います。そんなに周囲に害を及ぼすものであれば薬物同様法律で禁止するべきものをそれが出来ない以上、あくまでも権利は存在すると思います(もちろん喫煙者のマナーの悪さは指摘されて当然ですし受動喫煙の被害を考えれば分煙は当然と思います)。

生活習慣病だって苦しむのは本人なのだから自己責任でいいはず。だけど治療費や入院費などに保険料がかかるから国から指導される。国費が潤っていればメタボだって放置されていたのでは?

同様にアルコール依存症も、苦しむのが本人だけなら放置されてしかるべきかもしれません。それが入院費・治療費がかかるから予防に力を注ぐ。本人のためというより国費のため?ただ、アルコール依存症は喫煙と違って暴れたりなどして周囲が不愉快な思いをしたり迷惑をこうむることが明らか。分煙というように区切ることも不可能。また、社会的に労働力が減ったりという明らかな弊害が起こる。だから予防は必要だと思います。本人のためというより周囲・世の中・国ために助けてあげる、極論的に冷めた言い方をすればそういう結論でしょうか。

あまりにも厳しい現実から目をそむけたい?
[徘徊カメラマン]2012年9月13日

 世の中には様々な依存症がありますね。趣味とか嗜好など自分で求める心をコントロールできてこそ何事も楽しくて充実の時を実感できるでしょうに、「症」となるともはや自分自身で欲求をコントロールできないのでしょうからご本人も周囲の人たちも辛いですね。
 お酒に関しては私は下戸で、ウイスキーや日本酒はまったく飲めません。では飲めない私が酒を飲むとどうなる?翌日は頭痛に悩まされます。さらに深酒していた場合は、頭痛に加えて手足の関節が痛くなりおなかに湿疹が出ます。4~5日間くらい苦しみます。若い頃酒が飲めないことが分からずに仕事の付き合いで、幾度となく苦しみ、40歳過ぎて酒が飲めないと分かりました。(お医者さんのアドバイスにより)
 若い頃は断れない酒も多くて酒席は苦手でしたね。40歳過ぎて酔ったふりも板についていましたが50歳代には世間も、酒を飲めない人への理解も増えて、飲めない失礼を許していただきました。
 お酒屋さんには申し訳ないけれど、手作りの梅酒やあんず酒、ヤマモモ酒、またたび酒を食前に舐めています。震災被災地で、あまりにも大きな暮らしのダメージを受けた方たちが、日常の暮らしの中でクリアしきれないストレスをこなしきけないで、お酒に走られるのでしょうか?
 お酒よりも魅力的な希望や目標や苦しくてもなお周りの家族から寄せられる期待に応えようとする心が喚起されると幸運なのですが、かける言葉もみつかりません。

アルコールは死に至る事をきちんと伝える
[c]2012年9月13日

最初に、結末を言うべきです。「あなたのように飲み続けていれば、肝硬変になる。一度肝硬変になったらチャンスは無い。そのまま肝臓がんに移行して、あなたは死にます。それでも、お酒を飲みますか?」
 「死」をちらつかせると、すぐ怯えるものには、この作戦は有効だと思います。
 それでも、ダメなら、好きなだけ飲ませるしかないでしょうね。その人にはその人の定めがある。誰が言ったって聞きゃしないですよ。

アルコールだけでなく
[プリン]2012年9月13日

私はアルコールには弱いので、飲まなくても平気です。
ストレスでアルコールに逃げることもありません。
ところが私の場合、食べることを止められません。
人前では普通の食べ方をしますが、一人で居る時は尋常ではない量を食べてしまい、これ以上お腹に入らない!
ことろまで行かないと止められないのです。
そしてその状態では苦しくていられないし、太るのが怖くて
全て吐き出します・・・。
こんなことをしていては体に悪いことは判っていて
何か打ち込めるものを見つければいいのですが、
人目がないと 負けてしまう弱い自分がイヤで堪りません。

お酒を生業にするものより
[hiro]2012年9月12日

なんでおさけを悪者に!素朴な疑問です。太古よりお酒は百役の長として大事にされてきたものであります。
今も元気で来年の2月で100歳になる80年以上もお酒を愛する祖父もいまだに病気らしい病気もせずに誰にも迷惑をかけず生活しております。自分もフルマラソンを100回以上走っておりますが、楽しみは完走後のお酒だけです。

人間はどこか中毒患者
[寺田次郎 関西医大不名誉享受]2012年9月12日

タバコ、酒、仕事、異性・・・・なんかしらあるものです。

生活を崩せば、それで不味いわけですが、逆に何もない人って、何をしてるんですかね?

ちなみに僕はサッカー依存症、崩れて、アルコール依存になりつつあります。

あれだめ、これだめ・・・ではなく、程度問題。

まあ、根本的には希望がないから物質に過度に依存するわけです。

結果にいたる前段階でくいとめる技術
[程々満足人生]2012年9月12日

煙草。
この文字を悪に変えた現代。
次はアルコール。

ともに産業を発展させてきた歴史があります。
農耕や品種改良、酵母の発酵技術、生産するときの自動機などなど。

そういうことには目もくれないで、製品を指差すから、それに逃げ込むのではないでしょうか。

病気に強い種をつくりだしたり、保存や料理への応用。いまではなんでも、おいしいですよね。
しかもやわらかく顎を発達させにくい。
噛むという文化もなくなりつつある。

基本的にありがたいという観念が消えて、つい手をだしがちですけど。
煙草も酒も供物って考えなんかどこへやらです。
科学一辺倒で健康が財が豊かな生活がほしい。

ストレスに強い、またはストレスをその日のうちに極小にするすべを紹介していったほうが次の依存者を防止できるのはないでしょうか。
喫煙も飲酒も適度で恐れない心があれば今までの歴史があるのでいいのでは?
自殺者が3万人が何年も続くよりましです。
経済がまわりません。そして摂取すると毒とか悪とか、もうそういう情報はやめにしたいものです。

アルコール依存の前になにがあったのか。
些細な事を見逃して依存になって大騒ぎでは。
きっとこれからも増えるのではと思います。
依存にいたるストレス発散などの技術が進歩することを祈るばかりです。

夫もアルコール依存症
[はっぴぃたん]2012年9月12日

仕事のストレスからお酒の量が増え、依存症から欝になり一度入院をしました。
元々夫婦ともお酒が好きでよく飲んではいたのですが・・・・
今年還暦を迎え、来年は退職希望の夫です。体の体調もよくなくて検診では要検査で
掛かり付けの病院で治療しています。
主治医から見放されて、週二回の断酒のため薬を飲んでいます。
お酒を飲むと気分が悪くなる薬だそうです。
3ヶ月ぐらい続いていますが、週末には酒量が増えています。
その繰り返しです。
今は仕事があるのでいいのですが、退職後がすごく心配になります。

あんまりですね
[海外から]2012年9月12日

天災と人災の被害にあい、復興に希望が持てず依存症になってしまうなんてあまりにも悲しいです。

海外にすんでいるため直接訪れて支援することはできませんが、この件で何かご協力。ご支援できる方法はないでしょうか。

これって病気なのだろうか?
[perikan]2012年9月12日

 歳が50を過ぎて、疑問に思ったことは、製造するウィスキーの味は毎年違うのだろうか?ということです。ひょんなことで、いつものウィスキーを買って飲んでみたところ、「これは普段と違う!」。味と質が格段と落ちてきた感じがしました。20から飲んできた私には運が良かったのかな?
と感じております。以来、禁酒5ヶ月経ちました。気分的には今回の酒を「毒」だと思って恐怖感を自分自身から作り出して止めてみたところ、通風がみごとに回復しました。通院投薬なし。現在も禁酒は意識しないまでも飲みません。ほっ!

アルコール依存症の怖さ
[いつまでもおねえさん]2012年9月11日

2年前にアルコールがもとで弟を47歳で突然死で亡くしました。弟は若い頃からお酒が好きでやめるなら死んだほうがいいなどと言っていた。
お酒の飲みすぎのため仕事場で酒臭いといわれて何度も仕事を変え、そのたびに仕事内容は自分が望むものではなくなってくる。
そして面白くなくなってまたお酒に逃げる。結婚もせず、ずっと一人だったため健康の変化にきづいてあげられなかった。手にしびれがでて好きな書き物もできなくなった時、本人は必死でお酒と縁を切ろうとしていたようだがそれも3日ともたなかったようだ。
遺したパソコンの日記に断酒日記なるものがあったが、悲しいほど続かずくじけている。お酒のトラブルもあって、私を含め家族たちはかかわりを持つことが面倒になり、あたりさわりがないように距離を置いて生活をしてきた。
アルコール依存症は人も変えてしまう。すべて今は後悔することばかりです。
弟を助けてあげられなかった・・・三年前に亡くなった弟を大好きだった母に顔向けができません。本当に無念です。

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