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難病と闘い刺しゅう画 糸島の西崎さん、天神で個展…福岡
歩行困難などになる進行性の難病「HTLV―1関連脊髄症(HAM)」と闘う福岡県糸島市の刺しゅう作家、西崎美和子さん(59)の刺しゅう画展が、福岡市・天神の福岡信用金庫本店で開かれている。
3か月以上かけて完成させた大作ばかり9点。いすに座ると首や背中が徐々に痛み始めるため、1日約3時間、腹ばいになったり、あおむけになったりして一つ一つ丁寧に仕上げた。
HAMは、主に母乳を介して母子感染する「HTLV―1」と呼ばれるウイルスが引き起こす。西崎さんは22歳の頃に発症し、約15年前から車いすで生活している。
外出の機会が減るなか、約10年前に新聞で見たゴッホの作品に心を揺さぶられた。「きれいだな」。自分も大好きな刺しゅうで何かを表現したいと考えた。
刺しゅう画は、下絵を描いた布に、レーヨン素材の手芸糸を使ってカラフルな図柄を浮かび上がらせる。今回展示しているのはゴッホの「ひまわり」や「アルルの跳ね橋」など。いずれも刺しゅう独特の温かみのある作品に仕上がった。
作品に見入っていた横浜市の安部文雄さん(69)は「病気を感じさせない素晴らしい作品で、励まされる」と感心した様子。西崎さんは「刺しゅう画は生きがい。これからも挑戦し続けたい」と話している。入場無料。9月10日まで。
(2012年8月23日 読売新聞)
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