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酸性弱い「浅漬け」、O157減らない実験も
浅漬けが原因となる腸管出血性大腸菌
野菜は、発生件数は少ないものの、食中毒の原因になりうる。ヨーロッパでは昨年、スプラウト(新芽野菜)が原因とみられる腸管出血性大腸菌O104による大規模な食中毒が発生、約50人が死亡した。
乳酸菌で発酵させる漬物は本来、乳酸が雑菌を死滅させるが、浅漬けは水素イオン指数(pH)が5程度と、発酵させた漬物に比べて酸性が弱いものが多い。佐賀大学の染谷孝准教授(土壌微生物学)は「O157は比較的、酸に強いのが特徴。米国でpH4以下のリンゴジュースで長期間生存した報告もある」と指摘する。香川県環境保健研究センターが浅漬けにO157を付着させた実験では、4度の低温で7日間保管しても菌数はほとんど減らなかった。
生野菜の汚染ルートの一つとして専門家が指摘するのは牛ふんの堆肥だ。堆肥は発酵する途中で60~70度の高温になり、O157などの大腸菌は死滅するが、発酵が未熟な堆肥には菌が残る。O157は75度、1分の加熱で死滅するが、生野菜を漬ける浅漬けは、加熱の工程がない。
染谷准教授は「牛の保菌状態を把握し、国が堆肥の細菌量について衛生基準を定めるなどの対策が必要」と説く。
(2012年8月17日 読売新聞)
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