医療相談室
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小学生、石灰化上皮腫が多発
小学生の息子は、3年前に右太ももにしこりができ、石灰化上皮腫と診断され、しこりを手術で切除しました。その後、ふくらはぎやひじなどにもできて切除しましたが、最近は左太ももにもできました。(34歳女性)
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筋肉の病気あわせ持つ可能性も
林 伸和 虎の門病院皮膚科部長(東京都港区)
石灰化上皮腫は、小児や20歳以下の若年者の、顔や首、腕や手にできやすい皮膚の良性の腫瘍です。
直径3センチ以下の丸いしこりで、皮膚の下にできます。一部はしばしば石灰化して硬くなっており、触るとゴツゴツして少し硬く感じられます。中には、白いしこりが皮膚から透けて見えたり、皮膚の表面に水ぶくれができたりすることもあります。
しこりは通常、手術で取り切ってしまえば同じ場所に再発することはありません。しかし、石灰化上皮腫が多発する場合は、「筋緊張性ジストロフィー」という別の病気を併せ持っている可能性がありますので、注意が必要です。
筋緊張性ジストロフィーは主に、筋肉が萎縮して筋力が低下していく遺伝性の病気です。初期には、手の指を握ったり開いたりしにくくなる、平らな場所でもつまずく――などの症状が表れます。
この病気とは関係なく、石灰化上皮腫が多発している可能性もあります。しかし、石灰化上皮腫の治療がきっかけとなり、早期に筋緊張性ジストロフィーであることがわかる場合もあります。
確実な診断を受けるためには、筋肉の運動障害などを詳しく調べる検査が必要となります。皮膚科の担当医に紹介状を書いてもらい、神経内科を受診することをお勧めします。
(2012年8月20日 読売新聞)
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