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「ゴジラ役者」に光 故郷酒田で企画展
映画「ゴジラ」の初代ゴジラ役など、スーツアクター(着ぐるみの役者)として活躍した山形県酒田市出身の中島春雄さん(83)(神奈川県在住)にスポットを当てた企画展が8月2~13日、同市中町の「さかた街なかキャンパス」で開かれる。
発案した同市旭新町の学習塾経営加藤信幸さん(59)は、「ゴジラ役の中島さんが酒田出身だと、多くの人に知ってもらえれば」と期待している。
中島さんは1954年、ゴジラの着ぐるみで初めて演技をした。炎に包まれるスタントマン役をしていた際、「特撮の神様」と呼ばれた円谷英二監督に見いだされたのがきっかけだった。その後18年間、ゴジラ役を務め、テレビ「ウルトラQ」などのウルトラマンシリーズの怪獣役でも活躍した。
ゴジラは有名でも、「着ぐるみ」の中で演技している人物が誰なのか、日本で関心を持つ人はほとんどいなかった。だが、米国では、重い着ぐるみを通して見せた雄々しい演技が高く評価され、中島さんは「ゴジラ・スーツアクター」として認知された。
中島さんは現在も、国内外でゴジラの上映会やトークショーに姿を見せる。こうした功績が認められ、2011年には、映画産業の中心地・ハリウッドのある米国ロサンゼルス市から栄誉賞を授与された。
一方、加藤さんは約20年前に人気アニメなどのグッズを集め始め、ゴジラのフィギュアなども収集。趣味が高じて04年、自らのコレクションを展示・販売する店を酒田市に開いた。
翌05年には知人の仲介で、帰省中の中島さんと初対面。以来、年1、2回、中島さんの自宅を訪ねるなど、交流を深めてきた。加藤さんは「気さくな人柄と、ゴジラの話になると眼光が鋭くなるところにひかれた」と表情をほころばせる。
企画展では、ゴジラの着ぐるみに入る場面など、中島さんに提供してもらった貴重な写真約80点が公開される。加藤さんも自らのコレクションから、ゴジラのアップを撮影する時に使われた「ゴジラヘッド」と呼ばれる頭部の人形など、計約50点を展示する予定だ。
加藤さんは「ゴジラの着ぐるみの中の役者に特化した企画は、全国的にも珍しい。ぜひ楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
入場無料。6日午後1時から、中島さんを招いたトークショーも予定している。問い合わせは加藤さん(0234・22・5688)へ。
(2012年7月30日 読売新聞)
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