子宮頸がん(2)息子3人残して死ねない
昨年11月に受けた子宮
アフリカでの長期ロケを終え、改めて精密検査を受けたのは、年明けになってからだった。知人に紹介されたクリニックで組織をとった。確定的な結果は10日後に出ると言われたが、その場で、検査時に撮影した子宮の写真を見せられた。
「これががんですよ。不幸中の幸いなのは、早期発見と思われることです」
絶対大丈夫と思い込んでいたため、医師の説明が頭に入らず、「ちょっと待って下さい」と何度も繰り返した。3人の息子たちは、まだ10歳代。末っ子は中学生だ。
「子どもたちを残して死ぬわけにはいかない」
クリニックを出ると、抑えていた涙があふれ出した。お昼なのにお腹もすかず、2時間ほど、川沿いを歩いた。メールで、所属事務所や親しい友人、母に報告した。息子たちには、自宅で、努めて明るく伝えた。
「3人ともびっくりしていました。がんと言われても、私はいつも通りの元気な様子だったから。それなのにと、信じられない思いもあったでしょう」
「早期発見」という言葉を心の中で何度も繰り返した。子宮頸がんの情報を集め、婦人科がんの治療経験が豊富な大学病院で手術を受けることに決めた。
(2012年7月19日 読売新聞)
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