ミチコさんの人“性”塾
2012年7月9日
女だけが出産の苦しみ「不公平」

「『出産』のビデオを見ました。女だけがあんな苦しい思いをするなんて不公平だと思います。女の子はお母さんにならなければいけないのですか」
これは、子どもからの質問です。私は次のように答えました。
◇ ◇ ◇
たしかに、出産にともなう陣痛のつらさは、わたしの体験からみても並大抵ではありません。妊娠は男女の性行為によって成立するもの。でも、分娩のときの痛みは、女性がひとりで耐えていかねばならない。たしかに「不公平」ですね。
この不公平感を率直に書きつづった女性がいます。国語の教科書にもよく登場する歌人の与謝野晶子です。夫の与謝野鉄幹も著名な歌人で、二人は熱烈な恋愛の末に結ばれ、十二人の子どもをもうけました。以前(5月14日)にも引用しましたが、晶子の陣痛所感を聞いてみましょう。
「妊娠のわずらわしさ、産の苦しみ、男の人にはとうていわかるものではない。(略)私は産気づいて、激しい陣痛が襲ってくるたびに、正直にいえば、いつも男が憎い。妻がこれほど苦しんで、生死の境を油汗かいて骨が砕けるおもいで呻いているのに、夫は何の役にも助けにもなれない。私の味方になれる男は、世界のなかで誰もいない。日ごろの恋も情愛も、一切女を裏切るための覆面だったのか、こう思いつめると、ただもう男が憎い。
しかし子どもが産まれ出てというものの役目をみごとに果たした、すべての人たちはこうやって産まれた。その時になると、この上もない喜びに心も体もとけていく。男の憎いことなどは、産が済んだ一刹那(いっせつな)に忘れてしまう」(「新文芸読本与謝野晶子『産屋物語』」河出書房新社)
いかがですか。「今泣いたカラスがもう笑った」という囃し言葉がありますが、子を産み終えたその瞬間に男への憎しみはきれいに忘れてしまえるからこそ、晶子は十二人も産むことができたのでしょう。
母子合作のドラマ
ところで、あなたは陣痛開始のサインを誰がだすのか知っていますか。なんと、子宮の中の赤ちゃん自身とも言われているのですよ。「早く外へ出たいよ」との赤ちゃんのサインを受けて、母親の子宮はぐんぐん縮み始め、赤ちゃんを子宮の出口の方へ押し出すのです。赤ちゃんも生まれでようと必死でがんばり、向きを変えながら子宮の出口を自分の頭で押し広げていくのです。このように出産は、母とこの合作のドラマなのです。こうした出産のメカニズムを知っていれば、出産への不安もずいぶんと少なくなります。
陣痛にあわせた呼吸法をマスターすることで、出産をリラックスした状態でむかえるラマーズ法というのもあります。最近は、父親がたちあう出産も多くなりました。
そうそう、あなたの質問「女の子は、お母さんにならなければいけないのか」に、まだ答えていませんでしたね。女だから子どもを産まなければいけないということはありません。子どもを「産む」「産まない」は、それぞれが決めればいいのですよ。
◇ ◆ ◇
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- プロフィール
- 高柳美知子(たかやなぎ・みちこ)
- 1931(昭和6)年、東京生まれ。中学・高校の国語教師などを経て、現在は“人間と性”教育研究所所長。
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コメント
お返事ありがとうございます。
>「『出産』のビデオを見ました。
>女だけがあんな苦しい思いをするなんて
>不公平だと思います。
>女の子はお母さんにならなければ
>いけないのですか」
という事ですよね。
ビデオを見てがどうもきっかけになったようなので、見ている本人が何故そう感じるかを説明するのもまた違った人生を歩めるのじゃないかと思っただけです。
うちの母は養子なんですよ。産みの母、育ての母って表現しています。両方とも母なんですね。遺伝子検査もしていませんから、実母という考えはないんです。
今は医学の発達で大変な時期でしょう。
寝不足からビデオをみても痛いと。
日本のディスプレイやテレビは色温度が高めに設定されているので、子供さんも含めて良質の睡眠がとれてないのではと思います。
ビデオをみただけで痛いとか母にならなくてはと混乱しているみていですから。
良い睡眠をとってからみれば、どこから産まれてくるのかを説明しているのが出産のビデオだと思います。見せる側にもそういう配慮が欲しいですね。
かさねまして、お返事戴けたこと、お礼申しあげます。ありがとうございました。
お仕事大変だとは存じます、ご自愛されながらクライアントに接する事ができるといいですね。
痛みと苦しみは一般的にはニコイチなので、本文の意味に沿いました。
勿論、他の考え方感じ方もあると思います。
これが貴方の感覚に違和感を与えたのならすみません。
養子を取っても母にはなれますが、実母にはなれません。
これは代理母や精子・卵子提供と重なる問題なので、僕も一言では説明できない問題です。
実の親子であることが必ずしも良い結果に繋がるわけでもないので、それも一般論で答えるのは難しいです。
女だけが痛いわけじゃないんです。
シーンを見て痛いと思ったのですから、その不思議を説明してあげたほうが、痛みへの理解って増すとは思うのですけど。
難しいですね。痛みってなんで必要か。
それと母になるという問題って別でしょう。
養子をとってもなれますから。
ごっちゃになってしまったのでしょうね。
実際に経膣分娩等で、お産ってこんな楽だったのという女性もいます。産むだけなら何回も経験したいという事も読んだ事があります。
こういう事実は少ないので、隠されます。
人からどう思われるかと。
人って本当に不思議なものです。
確かに不公平はあるかもしれない 然しうまれだす道を持つのは女しかない 愛し愛されて生まれてくる子供は素晴らしいと思う、ここに10人といろというか どんな世界にもさまざまが、だから産道にも安産とまれに苦しむ方、その苦しみ生んだ辛さは何倍もの愛情を共に味わえるでしょう、痛いのは確かに辛い然し女性器のある以上 できれば若いうちに産むことを勧めたい。
その子がもし小学生以下なら、男女の区別が分かってないのかもしれませんね。
区別か差別か分かりませんが、女だけの痛みもあれば、男だけの痛みもあります。
男だけの喜びもあれば、女だけの喜びもあります。
それは日本人の喜びもあれば、アメリカ人の喜びもあるのと同じです。
「せやけど、お産はいたいねん」って言うのは感情的な意見であって、こちら男性としては理解することはできても感覚的には分かりません。
その是非はともかくとして、育児休暇は女性だけのものです。
制度の整備は進んでいますが、まだまだ普及には時間がかかるでしょう。
まあ、綺麗ごとを並べるなら、産まれたての子供を世話する権利は男にはまずありません。
(これをただの手間と考えるかどうかの問題だと思います。)
果たして、女は損してばっかりなのかは価値観の問題に帰結します。
ところで、出産しないという選択肢もありますし、無痛分娩という選択肢もあるかもしれません。
前者も後者も自由です。
ただ、個人的には高齢出産などの理由がない限り自然分娩の方が良いと思います。
科学的根拠はありませんが、その方が自然だからです。
「痛みに耐えろ」などとは申しませんが、痛みというセンサーをマヒさせることがどういう結果になるかは楽観しない方が良いと思います。
先日、無痛分娩時に心臓停止したとか言うモデルさんの記事を診て、恐怖が刷り込まれているだけかもしれませんが。。。
私の家内は一人目は「完全無痛分娩」でした。二人目は「故郷」の産院で「自然分娩」でした。一時熱心に議論された「無痛分娩」や「和痛分娩」が最近は顧みられない感があります。
無痛分娩だったから子供への愛情が薄いなどと云う「心配」は馬鹿げています。男性が立ち会うのは、女性にとって心強いかも知れませんが「痛み」の減少には無力です。
若い女性が「出産時の疼痛」を怖れて「出産」に尻込みするのも尤もです。なぜ「産科学」は楽なお産に努力を惜しむのか理解に苦しみます。
「自分も耐えたのだからあなたも頑張りなさい」と考える「意地悪な女性」もおられましょうが、「痛み」は積極的に「緩和」して行くのは医学の進むべき方向です。
「お産」だけが「不当に」苦しみを耐えさせられる「理由」はありません。
再度「楽なお産」にもっと目を向けて欲しいです。「女はその苦しみの何十倍もの快楽を味わっているはず」等というのは屁理屈でしょ!!
生物として、産みの苦しみがあるからこそ性行為に快楽が与えられたのだとよく聞きます。
でもなんだか納得がいきません。
性行為が嫌いな女性って多いです。
性行為に苦痛を感じる女性の数も、のんきな男性が考えているより多いでしょう。
男性には精神的なプレッシャーがあるのかもしれませんが、
物理的な痛みというのは、それこそ問答無用のものです。
女は男よりはるかに苦痛が多い人生なんじゃないかな。
女というのは結局アップダウンの生き物なのだと思います。
恒常性の強い男性と比べて、生理前後の気持ちの変調しかり、生みの苦しみのあとの神がかった喜びしかり。
それはそれで興味深いものなのだと思うしかないのかもしれません。
そうですね。
何かに集中すると、ほかの事って多少とも楽に感じられる時もありますよね。
集中すればするほど。
厳しい練習で見た目大変でも、選手は集中しているから、苦しみというより違う感覚でしょう。マラソンがそうですよね。あんなに苦しいのに、また走りたいって。
男が憎いって事は旦那さんじゃない。
漠然となになにが憎いとなればいいだけで、
与謝野晶子さんは、それで出産を繰り返せたのでしょう。やはり子供の笑顔っていいですね。
また産みたいという感じでしょう。
自分の将来は自分で決められるのが自分。
言いかえれば必ずマラソンしなくてはいけないのとも言えますよね。
それは、自分が選べますから自由に。
恐いと思う事によって、ほかの事へいけます。
痛みという不思議なものを勉強してみては?
痛みを確実においしゃさんに伝えるのは、
難しいとブログにもかいてありますから。
そちらのほうを読んでもいいじゃないかな。
性の快楽は女性は男性の30倍と言うのが定説です。性別は選べません。神の領域です。享受するいかないのです。
グチを言っても解決しません。輪廻があれば次は、カタツムリ・ミミズ・等の此雄同体に生まれることを望みなさい。一説には快楽の代償とも言います。SEXで我を忘れ喘ぐ女性は魅力的だ。
女はその苦しみの何十倍もの快楽を味わっているはずです