医療相談室
- Question
眠っているのに脚が大きく動く
夫が睡眠中、左脚を何度も大きく動かします。本人は無自覚で、寝ても疲れがとれないようです。インターネット検索では「周期性四肢運動障害」が当てはまる気がし、時折呼吸が止まるのも心配です。(40歳女性)
- Answer
睡眠障害の恐れ 検査必要
井上 雄一 総合睡眠ケアクリニック代々木理事長(東京都渋谷区)
周期性四肢運動は、1時間に15回以上、足首、膝の関節が5~90秒の間隔で屈曲する運動(1回ずつの運動は10秒以内)を繰り返すものです。これによって、睡眠が浅くなるために、しばしば熟睡感を欠き、昼間の眠気を生じます。こうして起こる睡眠障害を、周期性四肢運動障害と呼びます。
左右同時に生じる場合も、片側だけに起こる場合もあります。脚がむずむずしてじっとしていられなくなる「むずむず脚症候群」に合併する場合が多いのですが、これがなくて周期性四肢運動だけが生じているケースもかなりあります。
質問者の夫の脚の動きは、確かに周期性四肢運動に近いもののように思いますし、寝ても疲れがとれないのは、この運動のために熟睡できていないことによって起こっている可能性があります。
この病気の診断のためには、夜間睡眠を詳細に解析する検査が必要になります。これを実施することが可能な睡眠専門医療機関(日本睡眠学会のホームページに出ています)を受診するのがよいでしょう。
一晩の検査と血液検査が終われば、診断が確定し、治療が開始できると思います。薬物治療で9割は治ります。
質問者の夫は夜間睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」も合併している可能性があります。これについても睡眠検査で同時に診断・治療できますので、ぜひ睡眠専門医療機関に相談してみてください。
(2012年7月4日 読売新聞)
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