雨期ウキ 遊戯場
保育士常駐/歯科医院に併設も
梅雨の時期、外で遊べないという子どもや、親子連れで買い物に行っても、親だけで、ちょっと回りたいという人もいることだろう。そんな時に便利な、子ども向けの室内遊戯場が増えている。最近は保育士などが常駐する施設もあるそうだ。取材してみた。
人気の遊具
「雨が降ると近所で遊ばせる場所がないので、いつも苦労している」
関東地方が梅雨入りして間もない12日。横浜市にある室内遊戯場「KID―O―KID(キドキド)横浜みなとみらい店」は、午前中から多くの親子連れでにぎわっていた。1歳の長男、蓮馬くんを連れて来た川崎市の主婦、櫻井磨紀さん(33)は「ここなら、一日中、夢中になって遊んでくれるので助かる」と話す。
キドキドは、デンマークの遊具などを販売するボーネルンドが、2004年から運営を始めた。空気で膨らませたマットのようなコースを走って遊べる「エアトラック」や、無数のボールを泳ぐようにかきわけて進む「ボールプール」など人気の遊具がそろっている。対象年齢は0~12歳で、保護者同伴が原則。子どもが30分600円で延長10分ごとに100円、1日フリーなら1500円だ。大人は時間に関係なく300円。
各店では、子どもたちが知らない遊具でも戸惑うことがないよう、「プレイリーダー」と呼ばれるスタッフが遊び方を教えたり、遊び相手になってくれたりする。
平日は安全な遊び場を求めて来る母子連れに人気だが、ショッピングセンターなどの中に入っていることが多いため、休日は買い物ついでの家族の利用も多い。
孫と一緒
イオンファンタジーは、イオン各店舗内を中心に遊戯場を運営している。設備は店によって異なるが、メダルやカードで遊ぶゲーム機のコーナーや、ボールプールなどの時間課金制のコーナーなどがある。
時間課金制のコーナーでは、保育士が常駐して子どもの面倒をみてくれるところもあり、保護者は子どもを預けて買い物をすることが可能だ。今後、保育士が常駐する店を増やしていくという。また、メダルゲーム機などは、子どもからシニアまで遊べるため、孫連れの人も多いという。
治療前に
全国のショッピングセンターなどの中にある遊戯場、遊キッズ愛ランドには、歯科医院の待合室などに併設するタイプも登場している。子どもの治療の前後や、保護者の治療中に遊ばせることができて、好評という。
歩数 通常保育の2.5倍に
こうした施設は、単に遊べるという以外にも効果がある。山梨大教育人間科学部の中村和彦教授の研究によると、例えば、キドキドで子どもが遊ぶ際の歩数は、同じ時間で比べた場合、通常の保育時の2.5倍以上になったという。「立つ」「起きる」「回る」といった動作の出現回数も約2倍で、トレーニング効果が大きいことが分かっている。
また、東日本大震災以降は、遊戯施設の各運営会社とも、東日本で利用が増えているという。原発事故の影響で、子どもが外で遊ぶのを懸念する親が増えていることを反映している、と見られる。(経済部 寺村暁人)
(2012年6月25日 読売新聞)
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