医療相談室

Question

1歳児の上唇小帯 治療必要か

 1歳になる子どもが、歯科健診で「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」と言われました。上唇小帯とは、どのような状態ですか。すぐに治療する必要がありますか。(37歳女性)

Answer

大半 成長に従い正常に

 白川 哲夫 日大歯学部付属歯科病院 院長(小児歯科)(東京都千代田区)

 上唇小帯とは、上唇(うわくちびる)と歯茎をつなぐ「すじ」のことです。上唇の中央を上の方にめくると、粘膜から歯茎にかけてピンと張った「すじ」が見えます。

 歯科健診で「上唇小帯」と指摘されたということですが、上唇小帯が付いている歯茎側の位置が下寄り、つまり、歯に近い位置にあることを指摘されたのだと思います。

 通常、2歳くらいまでは小帯の幅が広く、付着部も下寄りのため、1歳ですと、上の真ん中の歯と歯の間に入り込んでいることがよくあります。

 ただ、たいていは成長とともに、付着部が歯茎の上の方に移動し、幅も狭くなっていきます。従って、現時点で、心配する必要はありません。

 大きくなって、上の前歯が永久歯に生え替わってからも、歯と歯の間に小帯が入り込んでいるような場合は、「付着異常」と診断されます。

 歯並びに悪影響を及ぼすことなどを考慮し、必要があれば、小帯を切除する手術をします。手術は、局所麻酔で行います。

 今の段階では、手術などの治療を行う必要はありません。ただ、小帯が歯茎に付いている位置が歯に近いと、歯磨きの際に歯ブラシが小帯に当たって磨きにくいということがあるかもしれません。

 お子さんの歯を見て、気になるようであれば、小児歯科を受診し、小帯を傷つけない歯の磨き方を教わるなど、相談してみるとよいと思います。

2012年6月25日 読売新聞)

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