ミチコさんの人“性”塾
2012年6月18日
体と心 あわせ持つから…

谷川俊太郎に「からだ」と題した次の詩があります。
男が男のからだのかたちしてしか
生きることのできないのはくやしい
かたちのないこころだけであったなら
もっと自在にあなたと交われるものをだがことばよりもくちづけで伝えたいと
そう思うときのこころのときめきは
からだなしでは得ることができない
いつか滅ぶこのからだなしではこころがどこをさまよっていようと
こころがいくつに裂けていようと
女がただひとつのからだのかたちをして
いま私のかたわらにいるのがかなしい
一節目の「男」の文字を「女」に入れ替えてみると、それはある日ある時の私の想いそのものです。
二節目の「からだなしでは得ることができない」「こころのときめき」も、同意同感です。
そして三節目は、こころを閉ざした抜け殻の女体を抱いている男のかなしみが胸に迫ってきます。でも、わたしは女ですので、心を引き離されて棒となったからだを男の前にさらすほかはない女の痛みに、いっそう胸がうずきます。
それにしても、からだとこころをあわせもって生きるわたしたち人間の、なんと複雑でなんとせつない存在であることか…。
◇ ◆ ◇
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- プロフィール
- 高柳美知子(たかやなぎ・みちこ)
- 1931(昭和6)年、東京生まれ。中学・高校の国語教師などを経て、現在は“人間と性”教育研究所所長。
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コメント
四苦八苦。
まさに人生ですね。
幸せかどうかという事を考える能力があるから。
神仏にしてやられてますね。
エデンの東とか、浮生なる相とか。
何故無心に生きられないのか。
価値感をもたなくてはいけないのか。
永遠のテーマかもしれませんね。
ああ、夕飯どうしよう。
なやみます。
「世の中の 娘が嫁と 花咲いて 嬶としぼんで 婆と散りゆく」
散った桜もめでる心をもつ日本人。
とっても不思議な感覚になります。