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大外刈り禁止!…柔道必修化で「けが対策」進む
中学1、2年生で今年度から武道必修化が始まった。
千葉県内公立中学の67%は柔道を選択しており、最大の課題は「けが対策」。
授業が本格化するのを前に、各教育委員会は、指導経験のない体育教諭に講習会参加を義務づけたり、独自に指導マニュアルを作成したりするなど、対策を強化している。
基礎練習を徹底
13日、千葉市立稲毛高付属中の柔道場。選択種目で授業を受ける3年生男子生徒は、畳に広がり20分間、筋トレやストレッチなどを入念に行い、その後は受け身を繰り返した。対戦形式による指導は最後の10分程度。それも寝技だけで立ち技は行わなかった。
秋には、必修化された1、2年生の授業が始まるが、指導法は変わらない。柔道に不慣れな生徒が多いことから、同校では一人ひとりに目配りしようと、体育教諭2人で指導する。高校の柔道部顧問も務める大津山高司教諭(48)は「1、2年生はすぐには寝技や立ち技はやらない。受け身を体で覚えることがけが防止には不可欠」と基礎練習の重要性を強調した。
大外刈りを禁止
武道必修化が決まった後、各校には、保護者から「けがは大丈夫か」といった声が多数寄せられた。関係者は独自に様々な対策を立てて必修化元年に備えた。
市立中学57校すべてで柔道を選択した千葉市教委では独自にマニュアルを作成し、起きやすいけがや対処法などを解説した。実技面では、大外刈りを行わないように各校に指導。「頭をぶつける可能性が高く、難易度も高い」(保健体育課)と判断したためという。
ハード面でも、武道場の全校整備を急ぎ、昨年度までに改修工事中の1校を除いて整備を完了させた。同課は「体育館に畳を敷くだけでは不十分。柔道場は畳の下にばねが入っている場合が多く、体が受ける衝撃が少ない」と強調する。
外部講師で底上げも
県教委体育課によると、昨年度までは、多くの学校で女子はダンスを選択、柔道などは授業で行われていなかった。そうした事情もあり、県内の体育教諭のうち、4分の1に当たる283人は昨年度まで、柔道の指導経験がなかった。
そのため、県教委は指導経験のない体育教諭に講習を義務づけ、指導力の底上げを図っている。また、指導力不足を補うため、全体の1割弱の33校では、教育委員会や学校が独自に外部講師を呼ぶことを決めているという。
同課は「安全を確保しつつ、多くの生徒に寝技や投げ技など柔道の楽しみを実感してほしい。危険だからやらないのではなく、危険を減らす工夫を凝らしていきたい」としている。(大森祐香)
(2012年6月16日 読売新聞)
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