質問 骨粗鬆症の数値良くならない / 認知症の予防法は?
南 聴講者の皆様方から事前にお寄せいただいたご質問に、先生にお答えいただきたいと思います。
69歳、女性の方からのご質問です。「何年も、薬、スポーツ、食事と気をつけていますが、骨粗鬆症の数値がよくなりません。これ以上、何をすべきでしょうか」というご質問です。
大内 骨量は放っておくと年齢と共に、必ず下がってきます。検査で数値が上がらないけれども下がらないというのは、実は効いているということです。現在は、副作用が少ない良い薬が何種類も出ていますので、他にもっと良い治療法があるのかもしれません。専門医に相談してみて下さい。
南 続いて、69歳の男性の方です。「認知症予防のために日ごろやるべきことを教えてください」というご質問です。
大内 つい先ごろまでは、認知症、特にアルツハイマーの予防はできないというふうに思われていたんですね。それが、例えば、高血圧や高コレステロールといった生活習慣病の治療で、ある程度予防できることが分かってきました。脳血管障害の後に起こるタイプの認知症は、動脈硬化の予防法と同じで、適度な運動とバランスのいい食事を心がけることが一番です。
動脈硬化になった血管、修復されるのか
南 次に、動脈硬化に関するご質問です。76歳の女性の方です。「一度、動脈硬化になった血管は修復されることはないのでしょうか」というご質問です。
大内 これは非常にいいご質問だと思います。実は、動脈硬化になった血管も、生活習慣の改善、あるいはコレステロールを下げる治療で、動脈硬化の進行をかなり抑制できるということがわかってきました。確率的には残念ながらそんなに高い値ではなくて、ほんとうに効果がはっきりするのは10%ぐらいの方と言われているんですが、この10%ぐらいの方は狭くなっていった内腔をだんだん広げることができるということがわかっています。
南 最後に、76歳の女性の方からのご質問です。「足がつります。防ぐ方法を教えてください」というご質問です。
大内 お年寄りが、夜寝ておられるときに足がつるというのは、よくある症状なんですね。これは結構つらいです。私も時々つりそうになることがあります。実は特効薬があるんです。「
健康寿命のため…脳梗塞、高齢による衰弱、認知症、骨粗鬆症の予防がポイント
南 最後に、これだけはという一言をいただいて締めくくりにしたいと思います。
大内 高齢者の、特に後期高齢者の健康を守って健康寿命を延ばす方法というのは、四大疾患、脳梗塞、高齢による衰弱、認知症、骨粗鬆症、これをどうやって予防していくかということがポイントになると思います。それからもう一点は、きょうはあまりお話しできませんでしたけど、人とのコミュニケーション豊かなものにするために、お年寄りになっても好奇心を持って社会にどんどん出ていただきたいと思います。体がお元気であれば、そういうことはできやすくなります。そのためにも、先ほどの四大疾患を防ぐということは大事だと思います。(終わり)
(2012年6月10日 読売新聞)
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