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「万引きするよりは」と、たばこ買い与える親
昨年、未成年にたばこを買い与えるなどしたとして、未成年者喫煙禁止法違反容疑で静岡県警が摘発したのは86件で、このうち両親などの保護者がほぼ半数の42件だったことが県警少年課のまとめでわかった。
無責任な保護者の増加が背景にあるとみられ、摘発された保護者の中には、「万引きで捕まるよりはいい」などと話すケースもあったという。
同課によると、摘発件数における保護者の割合は年々増加傾向にあり、2008年は29件中5件だったが、10年には73件中26件、昨年はほぼ半数に増えた。残りの半数は店舗で、コンビニ店が18件、小売店が26件となっている。増加の背景について同課は、未成年者の喫煙を防止する成人識別ICカード「taspo(タスポ)」の導入により、たばこが店舗で購入しづらくなった影響もあるとみているが、「自分の子供に強く注意できない親たちが増えているのでは」とも推測する。
推測を裏付けるように、昨年摘発された保護者たちは調べに対し、「(外で吸われるより)家で吸われたほうがいい」「注意しても、暴れたりするので買ってあげた」「万引きして捕まるよりは、与えた方がいい」などと子供にたばこを与えた理由を話したという。
県警は少年の非行防止を目的に補導活動を強化しており、昨年は過去最高の1万8909人の未成年を補導したが、うち喫煙による補導は全体の約25%にあたる4747人だった。中高生が1976人で全体の約4割を占めている。
同課は「身近な非行を許せば、大きな非行につながる。『たばこくらい』と軽視せずに家庭でしっかり監督してほしい」と呼びかけている。
(2012年6月1日 読売新聞)
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