顔面神経良性腫瘍(1)3年前 右耳の聴力失う
18歳で山口県から上京。北島三郎さんの付き人をしながら歌唱力を磨き、30歳で出会った「みちのくひとり旅」が100万枚の大ヒット。翌1981年、紅白歌合戦に初出場し、一躍、世にその名が広まった。
座右の銘は、元高校球児の歌手らしく、「一曲入魂」。男気あふれる歌声と明るい笑顔で多くのファンの心をつかんできた。
「耳に風呂の水が入ったのかなあ」。異変に気づいたのは、2009年5月ごろ。朝のウオーキング中、左側の音はよく聞こえるのに、右側を走ってくる車の音が全くしなかった。話を聞いた妻の悦子さん(57)は、病院で診てもらうことをすすめた。
最初の診断は、耳の奥が炎症を起こし、水がたまって鼓膜の振動が悪くなる中耳炎。耳鼻咽喉科の医師が鼓膜にメスを入れ、水を抜こうとしたが、あるはずの水がなかった。
すぐに、CT(コンピューター断層撮影)を撮った。呼び込まれた診察室で意外な病名を告げられた。
「鼓膜の奥を通る顔面神経に腫瘍ができています」
米粒で三つ程度の腫瘍が耳の奥の
「治療法は、なんかあるんですよね」
すがるように医師にそう尋ねた。
(2012年5月17日 読売新聞)
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