医療部発
2012年5月14日
医者はおだてて使うもの?

東京ハートセンター(東京都品川区)のセンター長で心臓外科医の南淵明宏さんに先日、打ち合わせのために会ってきました。南淵さんは分刻みのスケジュールの中、手術着姿であらわれ、話ができたのもほんの10分程度でした。
南淵さんは、非常に高度な技術が必要な心拍動下(オフポンプ)冠状動脈バイパス手術のスペシャリストです。この手術は天皇陛下が受けられたことでも注目されており、年間200例以上を執刀する南淵さんのところにも患者が殺到しているようです。このため、とても忙しいようで、面会の時間もなかなかとれませんでした。
ほんのそれだけの時間ですが、南淵さんはとても興味深い話をしていました。「いい病院の選び方」というような話をしていたところ、急に「医者は、おだてて活用すればいい」と言い出したのです。つまり、患者さんが病院を最大限に利用するには、自分の専門の治療をやりたい医者の気持ちを上手におだてることが肝心。そうすれば最高の治療を引き出せるというのです。
そうなのかもしれない、と思いつつ、それが医師本人の口から出てきたことがとても意外でした。
◇
ヨミドクターでは、有料会員限定セミナー「心臓手術の現状と、賢い病院活用法」を6月19日に開催する予定です。講師はもちろん、南淵さんです。講演では、さきほどの医者の活用法についてもぜひ話したい、とのことで、演目に入れています。
さて、どんなお話が展開されるのでしょうか。当日は、会場の参加者の方からも、ぜひ意見をおっしゃってください。(神宮聖)
※セミナーの参加申し込みなど詳しくはこちら。
※世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログはこちら(連載は昨年10月に終了)。
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- 医療部
- 1997年に、医療分野を専門に取材する部署としてスタート。2013年4月に部の名称が「医療情報部」から「医療部」に変りました。長期連載「医療ルネサンス」の反響などについて、医療部の記者が交替で執筆します。
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コメント
ていうか、有名なお医者さんならでは自虐ネタのように思います。医者を上手に操縦して、結果的に一番得するのは患者さんです。最近の患者さんは医者の悪口ばかりで、気に入らないところを気持ちよく攻め立てていますが、だったら医者だって最低限の仕事しかしなくなります。裁判で負けなければいいという治療になります。わたしのこれまでの病院でのあれこれを振り返って、上手に医者を操縦できていなかったかも、って思ったんです。
いい病院ばかりではないので、その医者をおだてないと能力を引き出せないのでしょうか。
「なかにはつねにベストをつくす医者が病院をよくしている、貢献している人もいる」
もし、そうなのかもしれないとハナっから煽てて勘違いした医者ができあがる必要があるのか。
ブタではないのだから。