オトコのコト 医師・小堀善友ブログ
2012年5月8日
男にもあります! 更年期障害

「更年期障害」とは、本来は女性に用いられた言葉です。体のほてりや気分の不快感、さらには骨粗鬆症なども引き起こします。なぜそのようなことが起こるかというと、これもホルモンの問題なのです。
女性には「閉経」があります。閉経とは、生理が止まってしまう事です。それによってどんなことが起こるかというと、卵巣から女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に低下してしまうのです。女性ホルモンが急に出なくなる事で、心身に様々な症状を引き起こすのです。
閉経のない男性は?
それなら、閉経の無い男性には更年期障害はないのでしょうか? 実は、男性にも更年期障害が起こると考えられています。それは、LOH(ロウ、late onset hypogonadysm)症候群、日本語では、ちょっと難しいのですが、加齢男性性腺機能低下症候群と呼びます。
男性で更年期障害が起こる原因としては、男性ホルモンの減少によります。しかし、男性には閉経がありません。だから、ある時期を境に急激にホルモンが低下するという事は無いのですが、年を重ねるごとにだんだんと男性ホルモンは低下していきます。それにより、女性の更年期障害と似た症状を引き起こすと言われております。
個人差大きく ストレスも原因に
男性更年期障害で外来を受診する患者さんの訴えは実に様々です。たとえば、気分が晴れない、肩が痛い、頭が重い、なんとなく体調が悪い、などなど…。男性更年期障害の診断としては、まずは男性ホルモンを測定します。しかし、男性ホルモンは徐々に低下するものであり個人差が大きく、それだけでは、診断が難しい場合があります。
といっても、心身の不調があり、男性ホルモンが低いと診断された場合は、男性ホルモンの注射や漢方薬の治療が行われます。私も最初は「男性更年期障害なんてあるのだろうか?」と半信半疑でしたが、患者さんによっては、急激に症状が改善し、明らかに効果があったケースも珍しくはないのです。
ただ、男性ホルモンが低下するのは、年齢だけではなく人間関係や環境の変化などのストレスも原因となると言われております。最近では、メンズヘルス外来や男性更年期外来を開設している病院もあります。もしご心配であれば、敷居が高いと怖がらずに専門医の門を叩いてみる事をお勧めいたします。
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コメント
60歳で定年退職、嘱託を3年、妻の事業所を手伝い始めて7ヶ月目に発症、何を見てのつまらなく、生きていることがいたたまれなくなり、最後じゃ恐怖心、死にたいと思いました。
これまで人の役に立つ実感を持っていました。家内への手伝いがあったのですが、それも寂寥感に押しつぶされました。
困っている家内を助けないといけないと思いつつ、うつ病と診断されました。
病室内では10人の人と一緒、規則正しい生活に元気が出ました。3ヶ月後に外泊、家内と向き合うと、またあの嫌な感覚になり、泊まらずに帰りました。
これも男の更年期だったのでしょうか。78歳になっても薬は飲み続けています。
個人差はあるけど、不定愁訴が起こったら。
男性もホルモンバランスの検査が必要なのですね。
向精神薬だけが、気分を調整する手段ではないという事は、いい情報です。