コンビニ 和菓子の春

女性、シニア…狙い絞りヒット

 春から夏場にかけてが、最も和菓子が売れる時期だという。ちょっと、意外かも知れないが、最近、その和菓子で売れ行きを伸ばしているのがコンビニだそうだ。手頃な価格、豊富な品ぞろえといったコンビニお得意の戦略だけでなく、年代や性別を絞った傑作も多い。ひとつ、味わってみては。(経済部 寺村暁人)

素材の風味殺さず

 セブン―イレブン・ジャパンは、表で見ても涼しげな、夏に向けた新商品「至福の口どけ水ようかん」を8日から順次、発売する。

 同社は、2007年に和菓子の専用工場を作り、プライベートブランド(PB)商品の和菓子作りを進めてきた。最近は、豆大福、あんみつ、みたらし団子など、常時、10種類前後の和菓子をそろえている。4月の売れ行きは前年に比べ約6割増と好調だ。

 この中で一番人気は「クリーム大福宇治抹茶」(130円)。抹茶とクリーム、あんこの風味豊かな味わいで、30~50代の女性を中心にウケている。

 味わいの秘密について、同社は「製造段階から販売するまで冷蔵状態を保てるため、保存のために砂糖を使いすぎたり、冷凍によって素材の風味を殺すことがない」と話す。

低カロリーの大福

 ローソンが3月に始めたPBの和菓子ブランド「あんこや」の照準は若い女性だ。パッケージも彼女たちを意識した、さわやかなデザインにしている。

 売れ筋の「純生クリーム大福」は、女性の「食後に良いものを少しだけ食べたい」という声に応え、サイズを小さめにしてある。カロリーも約150キロ・カロリーに抑えた。

 和菓子の持つ季節感も重視し、「柏餅(かしわもち)」など季節限定の商品も多くしている。

上品な味、高級感

 ファミリーマートは、社内組織の「おとなコンビニ研究所」の監修で、中高年向けの和菓子を開発している。

 昨年10月に発売された「きんつば」は、上品な味わいや高級感を前面に出し、同社の狙い通り50歳以上の消費者を中心に支持されているという。

2012年5月8日 読売新聞)

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