冷感商品 熱い商戦
「熱さまシート」、冷却スプレー 節電で増産
電力不足で節電を迫られる今夏に向け、製薬や化粧品メーカーなどが、冷たさを感じる日用品を増産している。今年は西日本でも電力不足の懸念が広がるため、昨年夏以上の売れ行きを予想して販売体制を整えている。(佐俣勝敏)
新商品続々
小林製薬は額などに貼る冷却シート「熱さまシート」や、冷却スプレー「シャツクール」など冷感商品の売り上げを昨年夏よりも3割以上増やす方針だ。すでに工場でフル生産しており、販売体制を整えつつある。
昨年夏に保冷枕「アイスノン」の一部を増産した白元は、冷却シートやスプレーなど6アイテムを追加して関連商品を拡大した。冷却シート「デコデコクール」を展開する久光製薬も増産を進めている。
定番の冷感商品以外の新商品投入も相次いでいる。男性用化粧品マンダムは、冷たさが1時間以上持続するボディーローション「ギャツビー アイスデオフリーザー」を投入した。資生堂も制汗剤「エージープラス」のブランドで、ひんやり感を強めた男性向けの制汗シートを発売した。
短期決戦
昨年夏に電力不足に陥った東京電力管内では、家庭やオフィスが冷房の使用を控えたり、設定温度を上げたりして節電に協力した。少しでも涼しくすごすために冷感を得られる商品の売れ行きが好調で、市場調査会社インテージによると、関連商品の2011年の市場規模は、猛暑の影響で夏場の売り上げが好調だった10年に比べ、一気に4割近く拡大した。
今年は西日本での電力不足が予想されることから、市場がさらに拡大するのは確実視されている。昨年は東日本大震災による原料供給網のトラブルで思うような増産ができなかっただけに、各社とも早めに増産している。
ただ、昨年も「一部の商品は秋になってから返品が相次いだ」(大手メーカー広報)というように、季節限定の短期決戦となる。
(2012年5月7日 読売新聞)
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