脳梗塞の再発(4)闘っている姿もファンに
1月末のコンサート復帰に向けて懸命にリハビリを続けた。「何とか、ぎりぎり大丈夫でしょう」。そう医師が退院を許可してくれたのは、コンサートの2日前だった。
もっとも、長時間立ち続けることはできなかった。そのためコンサートでは椅子に座りながら歌うことに。不安もあったが、約1200人のヒデキファンを前に12曲を歌うことができた。最後の曲は力を振り絞り、立ち上がって歌った。大喝采を浴び、感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。
「以前の僕の姿ではないけれど、ファンの皆さんには気持ち温かく、聴いていただいた」
今も家や施設でリハビリの日々。お手玉やバランスボールを使う。17歳年下の妻と3人の小学生の子どもたちの存在が励みだ。子どもたちは映画館の暗い階段で手をひいてくれ、風呂では背中を流してくれる。
「さりげなく自然で、心強い支えになっています」
右半身にマヒが出たときは自分の姿を誰にも見せたくなかった。だが、今は、逆にちゃんと見てもらおうと思っている。
「闘っている姿を見て、元気を出してもらえればうれしいし、自分も元気が出るから」
ひるまず、これからも生を歩き続ける。(文・野村昌玄、写真・伊藤紘二)
さいじょう・ひでき 歌手、57歳。
- <再発前、2008年のインタビュー 医療大全>
- ・[一病息災]西城秀樹さんの闘病(1)
- ・[一病息災]西城秀樹さんの闘病(2)
- ・[一病息災]西城秀樹さんの闘病(3)
- ・[一病息災]西城秀樹さんの闘病(4)
(2012年4月26日 読売新聞)
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