脳梗塞の再発(3)子のためにも リハビリに力
脳梗塞との2度目の闘病生活が始まった。前回の後遺症は運動機能に大きな支障はなく、声が出にくくなるだけだった。舌のストレッチや早口言葉を繰り返すなどのリハビリは大変だったが、回復は早かった。
再発した今回は右の手足が不自由になり、その分ショックも大きかった。
「リハビリを頑張れば、本当に良くなるのか。とても不安でした」。曲げ伸ばしがうまくできない足は、棒のように感じた。
年末年始に一時退院し、帰宅した。左手につえを握り、妻に支えてもらいながら、家の近くを歩いた。長さ8メートルの橋を渡るのに10分もかかった。つえをつく姿を見た7歳の末っ子が「パパ、大丈夫?」と心配そうな顔で声をかけた。「この子たちのためにも2歩でも3歩でもいい、早く歩けるようになりたい」との思いがこみ上げてきた。
その後、リハビリ専門の病院に転院した。片足で立つ、トランプのカードをめくる、といった簡単な動作が思うようにできず、いら立ちも募った。
ただ地道な訓練を繰り返すうちに、機能回復の手応えも少しずつだが感じていた。そして、仕事復帰に向けて、目標を1月28日、静岡県富士市で行うチャリティーコンサートに定めた。
「とにかくコンサートに出てステージに立つ。目標を作ることで、一歩でも前に進める気がしました」
さいじょう・ひでき 歌手、57歳。
- <再発前、2008年のインタビュー 医療大全>
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- ・[一病息災]西城秀樹さんの闘病(3)
- ・[一病息災]西城秀樹さんの闘病(4)
(2012年4月19日 読売新聞)
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