父親らしく生きる覚悟
3年前、長男が誕生しました。生まれてから1年間は仕事を控えめにして“育休”を取り、母乳をあげる以外は何でもやりました。
2時間おきの夜泣きで睡眠不足になるなど、大変なこともあったけれど、かけがえのない時間になりました。その後も、休みは固めて取って、家族と過ごす時間を確保しています。
長男は普段、私のことを「パパ」と呼びますが、テレビや雑誌などに出ている姿を見ると、「克典さん」と言うんです。
めいっぱい愛情を注いでいますが、過保護にはしません。例えば、物を買い与え過ぎないこと。「家の中にある物はパパのもの。ほしい物があったら、将来働いて金を稼いで買うんだよ」と言い聞かせています。
あいさつや勉強も、「何のために必要なのか」を伝えるようにしています。「自分から率先してあいさつすると、気持ちよく仕事ができるよ」「知識がいっぱいあると、女性にモテるぞ!」ってね。
子どもを授かって、自分自身の心の根っこの部分や、存在意義が変わったと実感しています。こいつの父親として、恥ずかしくないように生きていこうと思うようになりました。
長男は今月から、幼稚園です。うれしくもあり、少し寂しくもあるのですが、これまで以上に、家族のつながりを大事にしていくつもりです。(聞き手・安田武晴、写真・鷹見安浩)
俳優。1964年生まれ。主演映画「私の叔父さん」が7日から、東京の銀座シネパトス、新宿K’sシネマなど、全国で順次公開。
(2012年4月3日 読売新聞)
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