肩こり 生活習慣の改善不可欠
肩がこって集中できない、体全体がだるい――。そんな経験のある人は多いでしょう。肩こりは、体の不調を訴える女性が挙げる症状の1位、男性でも2位という調査があり、“国民病”と言えます。
原因として考えられているのは姿勢の悪さやストレス、椎間板ヘルニアのような病気など様々です。最近ではVDT(ビジュアル・ディスプレー・ターミナル)と呼ばれる、ずっと同じ姿勢でパソコン画面を見て作業をする人の受診がとても増えています。
肩こりが悪化すると、目の奥が痛くなったり、やる気がひどく低下したりするほか、人によっては頭痛が生じる場合もあるので、適切な治療が必要です。
よく用いられる治療法は、最もこりの強い部分への麻酔薬の注射です。麻酔薬の本来の作用は痛みを和らげることですが、ピンポイントの注射によって、緊張状態にある神経を落ち着かせ、血流をよくします。たまっていた痛みや疲れをもたらす物質を洗い流すことができるのです。
ただし、根本的な解決には生活習慣を改善することが不可欠です。パソコンを使ったり本を読んだりする時も、姿勢に気をつけて集中しすぎないようにしましょう。
折をみて軽く体を動かして筋肉をほぐして下さい。ラジオ体操のような適度な運動が理想的です。(聞き手・冨山優介)
近畿大病院(大阪府大阪狭山市)麻酔科教授 森本昌宏さん
(「関西発おしえてドクター」は今回で終わります)
(2012年3月26日 読売新聞)
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