海原純子のハート通信
2012年2月6日
話しやすい医師、話しにくい医師

病院にかかった時、「このドクターには話がしにくいなあ」と思ったことはありませんか。そんな場合、つい質問をためらって、聞きたいことを聞けなかったりするものです。
逆にとても話がしやすく納得した診療をしてくれる医師もいます。医師と患者さんの間のコミュニケーション、話しやすさ、しにくさは何が問題なのでしょうか。
命にかかわる病気、例えば、がんなどの場合、医療におけるコミュニケーションは、非常に重要な要素になるものですが、最近、欧米では、
“Patient-centered approach”
という概念が注目されています。「患者さんを中心にした診療」という考え方言えば分かりやすいでしょうか。
診療スタイルには、“Doctor-centered consulting style”=「医師を中心にした方式」と、“Patient-centered consulting style”=「患者さんを中心にした方式」がある、と言われています。
医師を中心にした方式は、患者さんを治療方針の決定に参加させず、患者さんの気持ちなどを聞いてくれず、共感をせず、患者さんとはデスクを隔てて座り、事実だけを告げ、患者さんが医師の話の内容を理解しているかどうかの確認をしない、患者さんの顔を見て話さない、というスタイル。
逆に患者さんを中心にした方式は、患者さんを治療方針決定に参加させ、患者さんの気持ちを聞き共感し、患者さんの顔を見て柔らかいトーンの声で話し、内容を理解しているか否かを確認しながら話をする、というスタイルです。
患者さんが求めるのは圧倒的に後者であるという報告がなされています。当然のことのようですが、これまでは、治療というと、手術や投薬という直接的な診療しか注目されていなかったのです。
医師とのコミュニケーションも治療における大きな要素で、予後の良好、不良のカギを握るものであることにあらためて目を向けられているといいます。
話しやすさとは、すなわち、コミュニケーションを取りやすい、ということを意味します。一方通行ではない医師とのコミュニケーション。今後、日本でも注目されるといえるでしょう。
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- プロフィール
- 海原 純子(うみはら じゅんこ)
- 1976年東京慈恵会医科大学卒業。白鷗大学教授。医学博士。2000-2010年、ハーバード大学及びDana-Farber研究所・客員研究員。現在はハーバード大学ヘルスコミュニケーション研究室と連携をとりながら研究活動を行っている。
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コメント
噛み砕いて分かりやすく説明しようとしない、こちらから質問しても質問の真意を汲み取ってくれないDr、症状をいくら訴えても診断を下さない(だから治療もないし当然症状は改善しない)Dr これには悩みます。
聞きたいことあったらメモを用意してゆく、眼の前で書き留める。
分からないことは分からない、という。
病気は自分のもの、との気迫が必要かも。
ただし、めを見ないで話す医師はお手上げだね。
患者も話を上手にするようにしなければ医者も困ると思う。治してほしければ
明瞭に説明する努力と工夫が必要かと
話しにくい医師と話しやすい医師ではどちらが良いかという質問であれば後者が良いと答える人が多いのは自明の事です。
ただし患者の話、身体所見から的確に病態を見極める能力が前提にあってのことだと思います。
何でも聞いてくれるが診断治療出来ない医師、話しにくいけどきちんと診断治療の出来る医師、この比較だったら違う結果になるのでは。