Q 脳脊髄液減少症の治療費は?
脳脊髄液減少症の検査や治療は、いくらかかりますか?
A ブラッドパッチ 保険きかず
脳脊髄液減少症は、体を起こすと表れる頭痛(起立性頭痛)に加え、吐き気、首の硬直、めまい、耳鳴り、視力低下、だるさなどが表れる病気です。
交通事故やスポーツ中に受けた強い衝撃などをきっかけに、脳や脊髄の周囲を満たす脳脊髄液が硬膜の小さな穴から漏れ、この液に浮かぶ脳の位置が下がって神経が引っ張られるなどして、症状が出ると考えられています。
放射線を放つ薬品を注入し、特殊な画像装置で漏れを捉える脳槽シンチグラフィー検査は保険がきき、3割負担で約1万5000円です。通常は1泊の入院で行い、別に入院費などがかかります。
事前に採取した自分の血液を、硬膜の外側に注入して固め、脳脊髄液が漏れる穴をふさぐ治療(ブラッドパッチ)は、高い効果が期待できますが、保険がききません。
費用は医療機関で差があり、治療件数が多い山王病院(東京都港区)は、2泊3日の入院で約21万円です。脳槽シンチグラフィー検査とブラッドパッチ治療を一度に行うと、脳槽シンチグラフィーも自費になり、同病院では、3泊4日の入院で約32万円かかります。
費用が高額で、治療を断念する患者が少なくありません。治療法の確立と保険適用が待たれています。(「医の値段」は今回で終わります。)
(2011年9月29日 読売新聞)
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