海原純子のハート通信
2011年10月31日
海原純子 (うみはら ・ じゅんこ) プロフィール

1976年東京慈恵会医科大学卒業。白鷗大学教授。医学博士。2000-2010年、ハーバード大学及びDana-Farber研究所・客員研究員。現在はハーバード大学ヘルスコミュニケーション研究室と連携をとりながら研究活動を行っている。
2007年厚生労働省「健康大使」に就任。
心療内科医として心の問題をテーマに全国で講演活動を行うと共に、新聞などに執筆。現在、読売新聞「人生案内」回答者。近著に『大人の生き方 大人の死に方』(毎日新聞社)、『ツイッター幸福論』(角川書店)、『こころの格差社会』(角川書店)「家族の中の弱者と強者」(集英社)『会社でウツ休むと元気ハツラツな人』(文藝春秋)
学生時代、歌手でバイトしながら卒業したが、医師となり音楽活動を休止。
1999年からは、20年間休止していた歌手活動を再開。全国でライブを行っている。
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- 海原 純子(うみはら じゅんこ)
- 1976年東京慈恵会医科大学卒業。白鷗大学教授。医学博士。2000-2010年、ハーバード大学及びDana-Farber研究所・客員研究員。現在はハーバード大学ヘルスコミュニケーション研究室と連携をとりながら研究活動を行っている。
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コメント
振り向けば、八十歳を過ぎていた。そして、独り暮らしがはじまった。こうなるなんて少しも思っていなかった。気づいたら八十歳。気づくのが遅かったのか、否違います。一生懸命生きていたのだ。夢中になって恋をした。兄、姉、たちに反対されながら、必死に守ってくれた父がいた。ちなみに母は、病に伏していた。父は、夫の謙虚さと貧しかったが、善良な人間と認めてくれた。貧しい暮らしが何たるか解らずにいた。しかし、矢張り現実は厳しかった。公務員である夫とささやかなくらしを始めたが、何もなかった。私は、おのずから父に縋ったが、父は突き放した。仕方なく専門の洋裁の内職に励みながら、二人子をそだてた。考えると娘、息子二人にわたしが、育てられたのかもしれない。
自立した子供たちは、それぞれ家庭を築いている。独りになったと言って割り込む勇気はない。
父の口癖を今思い出している。「美しく老いよ」若者のはちきれるような機敏さも、美しさもないが、心だけは美しくなれと何時も言われた。相手を思い遣る余裕のある暮らしがしたい。友人とは、毎月会うが、皆、身だしなみもよい。言葉づかいに愛情を感じる。ある、著名な医師が、「お互いに歳をとりましたね。」とお手紙をくださる。その一言が嬉しい。思いやりある言葉を最近多く頂く。静かな老後を送りたい。
海原先生の専門はヘルスコミュニケ-ションということですが、それは、医師と患者との意思疎通のレベルを如何に上げるか、というよく言われることなんでしょうか。それとも、新しい方法論なんでしょうか。
新しい方法論だとすると、医療の中に福祉が入ってくると思います。「それは医師の仕事ではない」と言う人が出てくるような気がします。
特養ホームに行くと、職員は入所者と話す時に、膝を突いて自分の頭の位置が相手よりも低くなるようにしています。これを医療でやったらよいと私は思うのですが、医療の驕りか、そのような医師も看護師も見たことがありません。口の利き方も分からない看護師がいたりして、驚いたこともあります。
一見、優しそうでもプライドだけは高かったりする。難しい問題だと思います。