医療相談室
- Question
唾液の量がすごく多い
唾液(だえき)の量がすごく多く、口の中にいつもたくさんたまってしまいます。一度、ごくりと飲み込まないと話ができないほどです。何科でどんな治療ができるのか教えてください。(41歳主婦)
- Answer
口腔外科か耳鼻科で検査を
高齢社会でお年寄りが増える中、薬の影響も加わって唾液が少なくなり、口の中が乾燥する人が増えています。こういう方々にとっては、唾液が出過ぎることは夢みたいな話ですね。
唾液は一日1・0~1・5リットル分泌されますが、食物の量や種類、口の中の病気や精神状態などにより、かなりの増減があります。
唾液分泌が正常より多い症状を唾液分泌過多症といいますが、量が多くないのに多く出ているように感じる場合もあります。本当に多い場合を真性、多くないのに多いと感じる場合を仮性といって区別します。
真性か仮性かを鑑別するためには、まず唾液の分泌量を測定します。
通常、十分間ガムをかんでもらい、その時に分泌される唾液量を測定する「ガムテスト」を行いますが、成人の正常値は15~20cc程度とされています。
仮性の場合、唾液を気にし過ぎて頻繁に吐くといった行動が現れることがあり、逆にのどが渇いてしまうといった現象もみられます。こういう場合は、吐き出さずに飲み込む訓練が有効なこともあります。
真性の場合、積極的に唾液の分泌を少なくする治療が可能です。唾液の分泌を抑制する硫酸アトロピンを使用してみるのがよいでしょう。この薬は循環器などへの影響がありますので、慎重に使用する必要があります。
受診する科としては、大学病院や大病院の口腔(こうくう)外科、あるいは耳鼻科を受診し、原因を突きとめた上で、必要であれば内科や神経科を紹介してもらうのがよいでしょう。
宝田博 東京セントラル歯科院長 (口腔外科専門医、東京・八重洲)
(2004年12月19日 読売新聞)
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