医療相談室

Question

娘が壊死性リンパ節炎に

 一人暮らしの二十三歳の娘が、壊死(えし)性リンパ節炎と診断されました。働きながらステロイド(副腎皮質ホルモン)を飲んでいますが、心配です。(神奈川・51歳母)

Answer

多くは自然治癒 療養は気長に

 正式には「組織球性壊死性リンパ節炎」と言い、七二年に福岡大の菊池昌弘らが世界で初めて報告したので、「菊池病」とも言います。今では十~三十歳代の女性に多くみられる病気として、知られています。

 首やあごの下のリンパ節が腫れて痛みがあり、38―39度の熱が出て、体調の悪さを訴えます。風邪のような症状のこともありますが、なかなか熱やリンパ節の腫れがひかず、医療機関を受診して、初めてわかる方も多いようです。

 血液の検査をすると白血球が減っており、細胞が死んだときに血液中に出る乳酸脱水素酵素(LDH)の数値が高く出ます。このため、悪性の病気が疑われ、血液の専門医を紹介されることもまれではありません。しかし、この病気はリンパ節に炎症や細胞の崩壊(壊死)が起きますが、悪性の兆候はありません。原因はまだ不明です。

 症状は、まれに半年ほど続くこともありますが、多くの方は一~三か月で、自然に治ります。ただ、熱が出ている間は、からだが大変きついので、アスピリンのような消炎鎮痛剤や、ステロイドを使います。ステロイドは作用の強い薬ですので、最初は多めに使い、症状が良くなれば、医師と相談の上、少しずつ薬を減らすのがよいでしょう。

 まれに再発することがありますが、治療法は同じです。がんなど、悪性の病気に変化したという報告は、ありません。自然に治りますので、体調がきつい時はペースダウンをし、調子の良い時は通常の生活をしながら、気長に療養することをお勧めします。 

 田村和夫 福岡大第一内科教授

2003年12月10日 読売新聞)

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