がん
- がん
がんは、日本の死因で最も多い病気だ。死亡者数は年々、増えており、年間30万人が亡くなっている。生涯で見ると、日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人はがんで亡くなっている。
【症状】 がんの種類によって異なる。例えば、肺がんでは、せきやたんが出やすくなったり、胸が痛くなったりすることがある。大腸がんでは血便が出ることがある。しかし、無症状で進行することも多い。
【診療科】 基本的には、がんの種類別に診療科が分かれる。例えば、肺がんなら呼吸器外科、乳がんなら乳腺外科など。また、抗がん剤治療を受け持つ腫瘍内科もある。
【主な関連項目】
付き合い方
- がん共生時代 ・こころ(6)癒やしほぐすマッサージ
- 患者に語りかけながらマッサージをする橋本さん(堺市中区の阪和第二泉北病院で)
「早く人生にピリオドを打ちたいんだよ」
マッサージを受けていた男性患者(68)がつぶやいた。阪和第二泉北病院(大阪府堺市)の緩和ケア病棟。男性患者は末期の肺がんで、近くの病院から1か月前に移ってきた。
「そうはいっても、いろんな思いがおありじゃないですか」
手は休めずに、同市在住の橋本富美子さん(69)が静かに語りかけた。橋本さんはボランティアで、6年前から毎週1回、希望する患者にマッサージを施している。
「そりゃあ、気になることはある」と男性。マッサージは心も柔らかくする。ぽつぽつと会話が紡がれていく。橋本さんは「闘病の経緯や心配事、家族への思いなどをよく聴きます。終わった時に『自分を見つめ直さなくては』と心の内を漏らす人もいます」と話す。
橋本さんは26年前、娘を10歳で亡くした。学校のプールで心臓まひを起こし、最後の5日間は集中治療室にいた。絶望感に襲われながら、心の中で語りかけ続けた。友人らの励ましで、最後には「さよなら」が言えた気がした。
2年後に夫の仕事でアメリカへ。大学で社会福祉を学び、実習の場には終末期患者のケアを行うホスピスを選んだ。娘にもたらされた「死」を理解したいという思いがあったためだ。
マッサージの資格を取り、帰国までの12年間、ボランティアで毎週、約10人の患者に施術した。患者の笑顔に娘の笑顔を重ねていた。
米国では、ホスピスに聖職者(チャプレン)がおり、命の限られた患者の心を癒やす役目を果たしている。帰国後、関西地方の病院付きチャプレンや、キリスト教や仏教系の大学教員が中心となった「臨床スピリチュアルケア協会」(2005年設立)の研修に参加。米国の病院のチャプレンに「あなたのマッサージは患者の心を癒やす」と言われたのが動機だった。
マッサージは、患者が自分の内面と向き合ってもらうための手助けだと、橋本さんは考えている。研修の参加者には、
鍼灸 師やアロマセラピスト、音楽療法士などもいる。同協会代表(元・淀川キリスト教病院チャプレン)の窪寺俊之さんは「国内にチャプレンがいる病院は20くらいと少ない。橋本さんのようにボランティアでも、心のケアにかかわれる人を増やしたい」と話す。(渡辺理雄)
(2011年5月10日 読売新聞)
治療
- がん5年生存率…各病院の特徴 読み解く(2012年11月9日)
- 4次元放射線治療… 呼吸など がんの動き予測(2012年2月25日)
- 抗がん剤の副作用大幅抑制…ビフィズス菌で新薬(2012年2月20日)
- 新型抗がん剤 皮膚に副作用… 清潔保ち 塗り薬で軽減(2012年1月14日)
- [病院の実力]がん薬物療法専門医(1)臓器問わず治療に精通(2011年9月23日)
- [病院の実力]がん薬物療法専門医(2)副作用でも迅速な治療(2011年9月26日)
- [病院の実力]がん薬物療法専門医(3)正確な情報で理解促す(2011年9月27日)
- [病院の実力]がん薬物療法専門医(4)薬効に限界 中止提案も(2011年9月28日)
- [病院の実力]がん薬物療法専門医(5)治らぬ患者を診る苦悩(2011年9月29日)
- [病院の実力]がん薬物療法専門医(6)Q&A 新薬続々 高まる役割(2011年9月30日)
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- 十二指腸用ステント… がんで閉じた腸管広げる(2010年10月21日)
付き合い方
- 食と健康 「がん後」も指針参考に(2012年7月27日)

- [がん共生時代]生活の質(1)腸閉塞も腹腔鏡で治す(2011年11月25日)

- [がん共生時代]生活の質(2)漢方活用し副作用軽減(2011年11月28日)

- [がん共生時代]生活の質(3)頭部冷やして脱毛防ぐ(2011年11月29日)

- [がん共生時代]生活の質(4)ゲームで楽しむリハビリ(2011年11月30日)
- [がん共生時代]生活の質(5)口内ケア 歯科医と連携(2011年12月1日)
- [がん共生時代]小児がん(1)治療進歩 7、8割が治癒(2011年10月11日)
- [がん共生時代]小児がん(2)病棟で同世代支え合う(2011年10月12日)

- [がん共生時代]小児がん(3)治癒後 働く場所がない(2011年10月13日)
- [がん共生時代]小児がん(4)通常学級での生活支援(2011年10月14日)

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- [がん共生時代]支え合い(2)相談「仲間」が待つ家(2011年9月20日)

- [がん共生時代]支え合い(3)患者が級友、ネット学習(2011年9月20日)

- [がん共生時代]支え合い(4)病院内 闘病仲間と語らう(2011年9月21日)

- [がん共生時代]支え合い(5)Q&A 相談者養成 支援の質向上を(2011年9月22日)
- [がん共生時代]ブログの力(1)患者つながり仲間の輪(2011年6月10日)

- [がん共生時代]ブログの力(2)家族で喜び・不安を共有(2011年6月14日)

- [がん共生時代]ブログの力(3)被災患者に確かな情報(2011年6月15日)

- [がん共生時代]ブログの力(4)家族も心の内吐き出す(2011年6月16日)

- [がん共生時代]ブログの力(5)「主」亡き後も大勢に希望(2011年6月17日)

- がん共生時代 ・こころ(1)患者3~4割 うつ症状(2011年5月2日)
- がん共生時代 ・こころ(2)精神面を支える専門科(2011年5月3日)

- がん共生時代 ・こころ(3)手術後の変化に落ち込む(2011年5月4日)

- がん共生時代 ・こころ(4)患者サロン 苦悩受け止め(2011年5月6日)
- がん共生時代 ・こころ(5)死を前に患者の話聴く(2011年5月9日)
- がん共生時代 ・こころ(6)癒やしほぐすマッサージ(2011年5月10日)
- がん共生時代 ・ 働く(番外編)「必要とされる」が支え(2011年3月11日)
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- がん共生時代 ・ 働く(1)治療と両立 支援の輪(2011年2月15日)

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- がん共生時代 私の物語(1) 俳優 ・ 菅原文太さん (上)(2011年1月5日)
- がん共生時代 私の物語(2) 俳優 ・ 菅原文太さん (下) (2011年1月6日)

- がん共生時代 私の物語(3) タレント ・ 原千晶さん (上)(2011年1月7日)
- がん共生時代 私の物語(4) タレント ・ 原千晶さん (下)(2011年1月10日)
- がん共生時代 私の物語(5) 作家 ・ 団鬼六さん (上)(2011年1月11日)

- がん共生時代 私の物語(6) 作家 ・ 団鬼六さん (下)(2011年1月12日)
- がん治療と性 聞けない…患者「情報を」(2010年10月22日)

- がん治療と性 不妊の事前説明 不十分(2010年10月21日)

- がん治療と性 仲間と本音で語り合う(2010年10月20日)

- がん治療と性 出産年齢・・・継続か悩む(2010年10月19日)

- がん治療と性 手術後も2人の暮らし(2010年10月18日)

- 本音 語り合える「がん患者サロン」(2010年9月9日)

- 話を聞き合う技術学ぶ(2010年9月10日)

- 「緩和病棟」を地域に、子どもを失い自分もがんの主婦が運動(2010年9月14日)

- 家族会の情報 眼球守る(2010年9月15日)

- 心に届ける 帽子や音楽(2010年9月16日)

- [がん共生時代]機能を残す(1)術前に病巣縮小 肛門温存(2011年12月9日)
- [がん共生時代]機能を残す(2)内視鏡手術でのど守る(2011年12月13日)
- [がん共生時代]機能を残す(3)膀胱に高濃度抗がん剤(2011年12月14日)
- [がん共生時代]機能を残す(4)転移なければ「切除」縮小(2011年12月15日)
- [がん共生時代]機能を残す(5)Q&A 治療法の選択は慎重に(2011年12月16日)
- [がん共生時代]生活の質(番外編)リンパ浮腫改善 前向きに(2012年2月14日)
- [がん共生時代](番外編)闘病体験 看護に生かす(2012年3月23日)
- がん経験者 講師に派遣(2012年5月9日)
予防
- アスピリンに「がん予防効果」(2010年12月9日)
研究・その他
- がん探知犬マリーン、婦人科ほぼ確実に嗅ぎ分け(2012年4月24日)
- 国立がん研究センター理事長に就任した堀田知光さん(2012年4月23日)
シリーズ
- 患者の少ないがん(1)平滑筋肉腫 肺に多数転移(2012年9月28日)
- 患者の少ないがん(2)肉腫 診療科が連携し手術(2012年10月1日)
- 患者の少ないがん(3)医師の治療情報から勇気(2012年10月2日)
- 患者の少ないがん(4)患者会 薬の承認訴える(2012年10月3日)

- 患者の少ないがん(5)治療を求めてスイスへ(2012年10月4日)


