Q 新薬価格、どう決まる?
新薬の価格はどうやって決まるのですか?
A 類似薬の有無で大別
薬局で手に入る市販薬の価格設定には決まりはありませんが、健康保険が適用される医薬品は、「薬価基準」というルールに基づき、国が全国一律の公定価格(薬価)を決めます。
新薬の場合、効き目のある病気や、薬の成分などが似ている「類似薬」の有無で算定方法が変わります。
類似薬があれば、まずはその薬価に合わせて新薬の基礎的な薬価を決めます。例えば類似薬が1日3錠服用で1錠50円の場合、1日分の負担は計150円になることから、新薬も1日3錠なら1錠50円、2錠なら75円と負担をそろえます。
基礎的な薬価に、様々な加算(最大140%)がされることもあります。例えば、効き目や安全性が向上するなど、類似薬にない長所があれば、加算対象となります。
類似薬がなければ、原材料費や研究開発費、営業利益などの積み上げと、使用量の予測から算定します。1錠で数千円もする高額な薬は、患者が少ない病気向けであったり、膨大な研究開発費がかかっていたりすることが多いようです。
いずれの場合も、すでに外国で同じ薬が使われていれば、その平均価格も参考にします。
算定はまず、製薬企業側が案を作り、国に提出します。国側は専門家の意見も踏まえてその案が妥当かどうかを審査、必要に応じて修正します。その後、国の中央社会保険医療協議会への報告・了承を経て、正式な薬価となります。
ただ、これは患者が入手する際の価格で、企業側が薬局などに販売する「市場実勢価格」との間に差額が生じることがあります。そこで国は2年に一度の薬価改定で、市場実勢価格に合うよう薬価を見直します。
(2011年4月7日 読売新聞)
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