石井苗子の健康術
2011年2月8日
就活のストレスと絶望感

(就活で人生に絶望感を感じている人が多いようです)
アメリカに留学していた頃、就職調査の「結婚相手に望むこと」に多くの女子が「イケメン」と答えたのに驚きました。
私は「安定した職業」を選んだのですが、「仕事は自分ができるけど、ベビーは顔でしょ~?」と笑っているのです。この国の女性たちは、働く事と出産や育児が同時進行なんだなと感じました。結婚して仕事を辞めるという発想がないとも。
そのころの日本は男性中心の学歴社会。女性の就活は男性と同じではありませんでした。私も15社に履歴書を出しましたが、大手企業になると入口に横長机が一列に並び、順番に「東大、一橋、早稲田、慶応、その他」、最後に「女子」の文字がひとつなんて所もあり、私たちは「その他のその他」扱いでした。
こう振り返ると、今の日本の就職難の問題を文化の違いや時代背景の違いをもとに議論しても解決できないとわかります。また、私たちが想像できない全く違うストレスが若者にかかっているのを感じます。
たとえば、人気の高い企業に同じ人間が複数内定する。企業側が欲しい人が重複して同じ人ということです。そして新卒を優先する。それこそ「2番じゃダメなんです」と言わんばかりの雰囲気が個人に向けられているのです。
いくら少子化でもこれでは就職難でしょう。すべり止めまで全部落ちた受験生でも来年チャンスがあるのに、だんだん希望が薄くなっていく絶望感を感じる人が多く出てくるのも無理ありません。
一方で、新規に採用したら労働条件要求ばかり多くて働かないとボヤく管理職がいますが、これは受験戦争の果てに燃え尽きてしまう症状によく似ています。
かつては合格に安心して遊びほうける大学生が多くいましたが、今はこれと少し異なり、合格後にぐったりしてしまう大学生が多くいます。就職できたのに、仕事が合わないとか上司に恵まれないと言った不満が蓄積するのも、このぐったり感に似たところがあります。愚痴を言いあえる同僚の数が少ないことも原因のひとつかもしれません。
しかしその一方で、入社間もないころから実に仕事ができる新卒社員もいます。即戦力の恐ろしい現象です。昨日入社5年目ぐらいの異なる会社の女子が集まって早いスピードで話が進む会議に出席しましたが、上司と呼んで電話をしていた人もまた女性でした。
恐ろしく仕事ができる女子たちと、終わったあとでお茶を飲みましたが、仕事がさっぱり出来ない男子社員への手厳しい批判で盛り上がってました。年齢に関係なく、男女ともに即戦力を求められる。のほほんとしていられない時代です。
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