笑顔まるまる アニマルセラピー
2011年1月25日
犬からインフルエンザはうつらない

いま全国でインフルエンザが猛威をふるっています。私のところ(ダクタリ動物病院焼津センター病院)でも、スタッフが次々と感染して休みをとるので、人員のやりくりに苦労しています。
この時期は高齢者施設でも風邪などが流行り、予定していたアニマルセラピー(CAPP)活動をお休みすることがよくあります。
ボランティアの皆さんには、普段からご自身と動物たちの健康管理に注意を払ってもらっています。家族に風邪やインフルエンザの症状が出たときには、休んでいただくようにしています。なぜなら高齢者の方々は私達以上に抵抗力が弱く、ちょっとした風邪でもひどい症状となることがあるからです。
人から人へと感染が広がらないよう、細心の注意を払っているのです。
犬から風邪はうつるのか
犬にも風邪ってありますか?と、ときどき聞かれます。これは「ない」と考えください。もしも、風邪の症状を犬や猫が示しているとしたら、それはいわゆる風邪ではなく、対処の必要な重い病気だということです。
例えば、たくさんの犬が飼われているような施設では、「ケンネルカフ」という呼吸器の病気にかかることがあります。いかにも風邪のように咳をして、中には鼻水を出したり、ひどい場合は肺炎になったりします。主には、ワクチンが未接種の子犬に多く発生しています。これはすぐに治療が必要です。
ただ、このケンネルカフは、人にはうつりません。人間と動物の両方がかかる感染症はもちろんありますが、風邪やインフルエンザについては、人間から犬や猫に感染したり、逆に犬や猫から感染することはありません。
フェレットがインフルエンザを運ぶ
しかし、フェレットの場合、インフルエンザの感染に注意が必要です。
現在、私たちの活動に連れていくことができる動物には「参加基準」を設けていて、行動上の問題を起こしたり、病気をうつしたりすることがないように注意を払っています。
参加基準を定める前には、犬や猫、ウサギ以外にもいろいろな動物が参加していました。フェレットも参加していました。
フェレットは人懐っこいし、愛嬌があって可愛い動物ですが、人のインフルエンザが簡単にフェレットに感染し、またフェレットからも人に感染することがわかりました。残念ですが、それからは参加禁止となりました。
戸塚裕久 獣医師。ダクタリ動物病院焼津センター病院院長。静岡市在住。公益社団法人日本動物病院福祉協会CAPP委員長。現在は、静岡県内の焼津ケアセンター、あおい荘のCAPP訪問活動でチームリーダーを務める。
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- 公益社団法人 日本動物病院福祉協会
- 1978年に日本動物病院協会として創立。人と動物の共生社会の実現に向けて、動物病院と動物医療の充実のための教育事業、社会貢献活動などを行っている。ボランティアによるアニマルセラピー活動を全国の福祉施設、病院、学校などで展開。事務局は東京都新宿区
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