視的!健康論 ~眼科医坪田一男のアンチエイジング生活~
2010年9月29日
老眼を止める方法はあるの?

先日の読売新聞社のプラス会員限定セミナーでいくつかの質問を受けました。きっと、同じ疑問をお持ちの方も多いと思うのでご紹介したいと思います。
Q:「老眼鏡をかけると老眼がすすむ」って本当ですか?
これは間違いです。老眼は、近くにピントを合わせるパワーの低下のこと。老眼鏡でそれを補うことで、老眼がすすむ科学的根拠はありません。ただ、老眼自体が加齢とともに進むものですから、時間の経過とともに、老眼鏡の度をだんだんと強めなければならなくなるのは自然なことです。老眼鏡をかけたから、というわけではありません。
最近では、非常に弱い遠近両用(近々両用)のメガネが開発されています。30歳代後半ぐらいから、デスクワークなどの近くを見る仕事で目が疲れるようであれば、弱い近々両用のメガネで目にかかる負担をなくすことも一考です。
Q:老眼を止める方法はありますか?
残念ながら、「これをすれば老眼にならない」「老眼が止まる!」という方法はまだ見つかっていません。しかし、老化にともなう変化ですから、アンチエイジングを心がけることで進行をゆるやかにすることはできるかもしれないと期待します。
ただ、煙草を吸っている人のほうが老眼の進行が早いというデータが南青山アイクリニックの患者様の調査でわかっています。
「禁煙する」「運動する」「抗酸化栄養素の摂取」は、老眼の予防に有効と考えてもいいと僕は考えています。
また、もし老眼なってしまったら、近年の遠近両用メガネはとても進化していて使いやすくなってきていますし、遠近両用のコンタクトレンズも快適性が進化しています。外科的にもアプローチが可能になってきました。ぜひ、「あぁ、年だなぁ~」とあきらめずに自分にあった方法で、快適な視力を実現してください。
メガネをしている人で、「メガネがちゃんと正しく合っていない」という人が、実に9割以上! 眼科で目の健康診断と、眼鏡のチェックをぜひきちんと受けていただきたいと思います。
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- 坪田一男 つぼたかずお
- 誕生日:1955年5月15日
- 慶応義塾大学医学部眼科学教室教授 詳しいプロフィールはこちら
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