やまぷよの教育入院体験記

2010年9月1日

【入院初日(3)】 栄養指導で非常識さを知る

 
食品交換表。好みに応じて同じグループの中の食品なら「交換」できる、ということです

 初日にいくつもあったイベントの中で、自分にとってインパクトが大きかったのは栄養指導です。このとき初めて「糖尿病食事療法のための食品交換表」(日本糖尿病学会編)の存在を知りました。

 「食品を交換する? 何と何を?」

 わからないことだらけの状態で、栄養相談に望みました。

 管理栄養士さんから、まず基本を教えてもらいました。大事なことは、(1)適正なエネルギー量を摂取する (2)必要な栄養素をバランスよく摂る (3)規則正しく食事を摂る―― の3点とのこと。

 至極当たり前なことですが、よくよく自分に当てはめると、

(1) おなかがふくれるまで食べていた
(2) 好きなものを好きなだけ食べていた
(3) おやつと称してのべつまくなしに間食していた

 ――という具合。管理栄養士さんには正直に伝えました。

 さっそく、食品交換表の本をもとに、栄養指導です。同表は、エネルギー量の目安として80kcalを1単位とし、さまざまな食品を、表1から6までと調味料に分類しています。

 表1 穀物(ごはん、パン、めんなど)、いも、炭水化物の多い野菜と種実(れんこんなど)
 表2 果物(みかん、もも、りんご、なしなど)
 表3 主にたんぱく質を含む食品(魚介類、肉、卵、チーズ、大豆、豆腐など)
 表4 牛乳と乳製品(チーズを除く。ヨーグルトなど)
 表5 主に脂質を含む食品(植物油、マーガリン、マヨネーズ、ピーナッツ、ベーコンなど)
 表6 野菜、海藻、きのこ、こんにゃく
調味料 みそ、砂糖、みりん、みそなど

 指示カロリーは一日1600kcalですので、20単位まで食べられます。1回の食事で、だいたい6から7単位。配分すると、以下のようになります。

【一日の振り分け例】
 表1(11) 表2(1) 表3(4) 表4(1.5) 表5(1)  表6(1) 調味料(0.5) ()内は単位

 
栄養指導で患者に説明するための食品サンプル。こういったものは一切病院食では食べられませんでした

 食品交換表には、食品の実物写真が掲載され、1単位の量が一目でわかります。例えば、食パン。六切り半分が1単位。3単位とすると、1枚半になります。今までは平気で、3枚食べていました。

 栄養士さんからは、スプーン1杯ほどのマヨネース10gで1単位。マヨネーズは表5ですから、たったスプーン1杯で1日分を摂取してしまいます。

 夜食に、柿ピーを1袋(小分けされた袋ではなく大きい袋ですよ、もちろん)まるごと食べていた話をしたところ、「ピーナッツは表5です。13粒ほどで1単位」と言われ驚いてしまいました。牛乳も大好きで、子供のころからがぶ飲みしていたのですが、これも「牛乳は表4。180mlで1.5単位なので、牛乳瓶1本飲むと十分1日分をとったことになります」と教わりました。

 なるほど。聞けば聞くほど、肥満になって当たり前の食生活でした。

 栄養相談は入院中にあと1回受けられます。毎度の入院食で勉強しなくては。

コメント

炭水化物を11単位とる理由
[たら]2012年7月5日

>まんがさん

私が思う、炭水化物を11単位とる理由を述べます。
人間が活動するうえで、エネルギーは大切ですよね。
そのエネルギーは食べ物でとります。
血糖値が高い人は過剰なエネルギーや脂質を摂取している場合が大半です。
そこで、食品交換表を使って適切なエネルギー摂取をするのですが、
まんがさんがいうように炭水化物などは糖質にあたりますよね。
なんで炭水化物を11単位もとらないといけないんだ!減らせばいいじゃん!
そう思って、炭水化物を減らしてみましょう。
すると…
炭水化物でとっていたエネルギー分をほかの食品で補わなければならなくなりました。
タンパク質を多く含むお肉やお魚、あとは油とかカロリー多いですよね。
「よし、お肉やお魚、油、マヨネーズを多くしよう!」としたら、、
どうなるかわかりますよね。
脂質のとりすぎ、タンパク質のとりすぎで合併症やほかの病気を引き起こしてしまうのです。

食べたものはエネルギーになります。どこからとってもエネルギーになるのです。
だから、バランスよく食べるということが大切で、炭水化物だけを減らす方法では、
解決になりません。
単位を上手に使って、自分に必要な分だけのエネルギーを摂取してください。

うちの息子もやばい
[はるまま]2010年9月4日

18歳の息子も糖尿病と痛風の疑いでいま食事制限してます。とってもつらいようですが、しかたないです。これからもいろいろ 教えてください。息子も2泊3日の入院を勧められましたが、しぶってます。

なんで炭水化物を11単位もとらせるのか
[まんが]2010年9月1日

やっぱり、という思いで読みました。
血糖値をあげさせるものを食べさせて、糖尿病の人にいいはずがありません。瞬時に血糖値を高く上げるものは、炭水化物などの糖質なのに、それを、糖代謝異常の人に食べさせる食事を糖尿病食といっている日本糖尿病協会というのは、いったいなんなのでしょう。
全国にいる多くの患者がこのカロリー重視の炭水化物の多い食事を”指導”されて、血糖値があがり、コントロールが悪化し、それを続けることでさらに状態が悪化し、さらに薬の量が増え、合併症が進んでいくという、恐ろしいことになっていくのです。
もういい加減にしてほしいと思いました。

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◆やまぷよ
◆読売新聞IT事業部記者
◆少年時代はガリガリだったものの、社会人になってコンビニのケーキをばくばく食べているうち体重が右肩上がりに。40歳を過ぎた今は「肥満」の域に到達した。
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