粘り強く食事記録 9冊目に突入
都築玲桜(女性) 29歳 岩手県
46.4キロこれが私に何度も立ちはだかった「鉄の壁」だった。何度もここでリバウンドしてしまう。
身長150センチ体重50キロ。見た目にはそんなに太ってはいないため、ダイエットを周囲に宣言しても真剣に受け取られない。食べ物を勧められることが嫌で人付き合いも悪くなり、友人も減った。私の場合、皮下脂肪は洋服を着たら見えないお腹周りについていたのだ。
ジーパンを買いに行った際に31インチがきつくて、店員にもこれ以上大きいサイズは無いと言われた。買い換えた体重計の体脂肪率測定機能に、厳しい現実を突きつけられる。私の身体には33パーセントも脂肪が存在している事実。超ショック。
そして始まったダイエットの日々。某テレビ番組に影響されたダイエット法は片っ端から実践したが効果なし。にがり、寒天、炭水化物抜き、体操。その後に大流行した朝バナナは1日で挫折した。ウオーキングもやったが言い分けを作ってサボる悪い癖。これでは意味がない。何をやり始めて最初の1週間は体重が減少するものの、生理がきて一度身体がむくんでしまうと体重は戻らない。こうやってダイエットの渡り鳥生活をやった8年間。
2年前に読売新聞の出版広告で見つけたものがレコーディングダイエット。毎朝毎晩の体重と食事内容をメモ帳に記録するだけ。個数やグラム数など細かい記録をしたら絶対に挫折する、と確信した私は食事に関しては料理名だけを記録することにした。
1冊目の1ページ目の2008年3月1日(土)は50.0キロキロ、33.0パーセント。スタートして半年はほとんど変動なし。でもへこたれない。これが最後のとりでだと信じて、家族にも笑われながら毎食おやつも記録する。もちろん旅行先にもメモ帳を持って行く。無意識のうちに食事の偏りもなくなり、体重も体脂肪も徐々に減少していった。
「鉄の壁」を突破したのは2009年6月25日(木)、46.2キロ、29.2パーセント。5冊目のことだった。
基本的に少食で油っこいものも苦手なので食事量やカロリーは減らせない。基礎代謝アップのために家でも出来る簡単な運動として階段での踏み台昇降を取り入れた。たった1日10分ではあるが効果はあると思った。
目標を体重減から体脂肪25パーセントに切り替え、8冊目の最後のページの2010年5月9日(日)の記録は43.7キロ、25.5パーセント。一朝一夕のダイエット法などない。私は今日も目標にちょっとだけ近づこうと9冊目に記録する。
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ヨミドクターで募集した「ダイエット体験談」の応募作品の中から、優秀作を紹介しています。
(2010年7月28日 読売新聞)
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