がんと私 本田麻由美記者ブログ
2010年6月22日
検査結果が出揃いました (中)

PET検査の報告書で指摘されていたのは、なんと8項目。
(1)右大胸筋背側の微少結節(ごく淡いFDG集積あり)はリンパ節転移初期の可能性
→可能であれば以前のCT画像と比較してください。経過観察もお願いします。
(2)対側腋窩に小リンパ節あり(FDG集積はなし)
→積極的に転移を疑う所見ではないものの、経過観察は必要です。
というものでした。ちなみに、「FDG」とは体内で放射線を出すよう細工されたブドウ糖に近い成分の薬剤のこと。活動が活発ながん細胞は正常細胞よりFDGを多く取り込むため、FDGが集積した部分にがんがあることが疑われるということなのです。
ただし、炎症のある部分でも多く取り込まれるため集積します。実際、私の場合も、
(3)頭頸部に集積が目立ちます。咽頭扁桃・口蓋扁桃・顎下腺および近傍の頚部リンパ節に集積しており、感冒などの炎症を考えます。
(4)縦隔(食道周囲)の淡い集積も転移以外の非特異的な集積と考えます。
とのこと。これらは何らかの炎症があるということだろうし、これ以外にも「のう胞がある」だの「筋腫がある」だのと書かれておりました。まぁ、いろいろ調べれば何らかの病変が見つかるものですね。今の私は、がんでなければ気にならないのですが、もう一つ、がんと関連して指摘されていたのがありました。
(5)子宮右側にのう胞性病変がみられます。5センチを超え、淡いFDG集積を認めている点で、卵巣由来の境界型腫瘍の可能性は否定できません。
→骨盤MRIを施行してください。
というものでした。この結果を伝えられた時はドキっとしました。が、これは後日、MRI検査で「機能性のう胞で悪性を疑う所見なし」と診断され、さらに「ナゾの激痛」により破裂して消失したと考えられるもの。ということは、がんの心配なしで一安心。
とはいえ、(1)の結果が気になります。「転移初期の可能性」などと書かれたら、イヤ~な気持ちで胸がいっぱいに。
そんな私の表情を横目に、主治医はテキパキと「指摘の通り、過去のCTをチェックしてみましょう」と言って、診察室の机上のパソコンを操作して、ここ3年ほどの間に撮影したCT画像5~6回分から指摘された部位を探しだし、比較し始めました。
「このリンパ節のことを言ってるようですね・・・。う~ん・・・」
この日の診察には夫にも来てもらっていたので、私たちは二人して画像をのぞき込み、主治医の示す白い小さな影を凝視しながら、次の言葉を待っていました。
「やはり、以前から(このリンパ節は)見られますね。毎回、確認してきていますしね。小さくなったり消えたり、また少し大きくなったりと繰り返している。まぁ、これは心配いらないと思いますよ。究極は手術で取り出して病理検査して確かめることでしょうが、画像では見えても実際に“これ”を摘出するのは難しいし、第一、そこまでするべきかと言えば普通はしないでしょう」
そう言いながら、(2)で指摘された対側腋窩のリンパ節も同じようにチェック。私の「でも、今のホルモン治療が効いていて均衡を保っているためで、本当は転移しているということは考えられませんか」との質問にも、「それは理屈ではあり得ます。しばらく治療をやめて様子を見れば分かるかもしれませんが、そこまで心配しないでいいと思いますよ」と、珍しく笑顔で答えてくれました。
まぁ、いつも厳しく判断する主治医が「今のところ心配いらない」というのだから、「よし」とするしかないか。いずれにせよ、まだまだ経過観察の日々は続くのだからーー。
ただ、現在のホルモン治療は今夏で5年間したことになるので終了しようと思っていたのですが、何だかやめるのが少し怖い気もしてしまいます。 (次回に続く)
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- 本田麻由美
- ほんだまゆみ
- 読売新聞
- 社会保障部記者
- 2002年5月に乳がん診断
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