石井苗子の健康術
2010年6月15日
名医の落とし穴

(心療内科で医師に症状を相談したら説教されて益々具合が悪くなったという人いませんか?それは、「名医の“落とし穴”」に嵌(はま)っているのかもしれません)
5月30日の読売新聞朝刊に、「心療内科、少ない専門医」(有料:閲覧には読売IDを取得のうえ有料登録が必要です。詳しくはこちら)という記事がありました。日本に心療内科医は800人しかいないのだそうです。専門的な分野で働く74人の心療内科医の名前が掲載されていました。
同じ週の「サンデー毎日」にも「名医が推す名医力・心の病編」という記事があり、これらの両方に私の指導教官の名前を見つけて嬉しくなってしまい、すぐに見せに行ったのですが、「何を基準にしたか知りませんが、名医の“落とし穴”ってこともありますからね。大事なのは名前じゃなくて効果です」とアッサリ。名前より治療方法やその効果の方を知ってもらいたいとおっしゃる。
「大切なことは自立できる方法を見つけること。医師はそのための道具」。
確かにそうかもしれませんが、道具と見ることは難しい。まして名医の“落とし穴”なんて見分けがつかない。そう申し上げると、「精神的な苦しさが増してくるような助言をする人とは早く別れるべきでしょうね」。
なるほど! 私もかつて相談するたびに苦しくなってくる人がいました。「あなたはダメなんだ」の「説教」をする人で、それを真っ向から受け止める苦しさから精神状態が悪化の一途を辿(たど)っていたことがありました。
「名医」ならぬ「説教名人」の“落とし穴”だったのですが、当時は見分けがつかず、切り離すのに時間がかかりました。もっと早くそうするべきだったのですが、出来ないでいました。ずっとあとになって、その人からメールが来たのですが、驚いたのは同じ説教が書いてあったことです。なんだか“落とし穴”の底を覗いたような感じがしました。
いくら有名な心療内科医でも、波長の合わない医師だったら、治療を受け続けても治らないのではないかと思うのです。「名医」という“落とし穴”に嵌ってしまっては治りが遅くなります。
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コメント
私のところに相談の来られる人の多くは、足にかかわる相談です。
整形外科を何件回ってもレントゲン、MRIを撮って、異常なしと言われる。
足の指の付け根辺りが痛いのは気にしすぎではないでしょうかと言われ、それでも違和感があるので別の整形外科に行く。
そうすると、そこでも同じ事を行い、同じ事を言われ今度は、「心療内科」を紹介してくれる。
そんなことで相談に来られるケースが増えてきているが、そんな時に足の専門店でインソール屋さんである知り合いを紹介すると、そこでは足にかかる体重のバランスを改善するだけの指導。
しかし、これで足に掛かる負担が変わり、痛みがなくなってしまう。
足は余り大切に思ってはもらえていないのか?
本当に分からないのか、理解できないが、対処方法が分からないと気にしすぎで精神的なところから来る痛みとして、心療内科を紹介されるというのは、もっと問題があるように感じます。