医療部発
2010年5月1日
病室での排便 「お互いさま」とは言うものの・・

4月22日と23日朝刊の医療ルネサンスで、「読者の声 病室とトイレ」を担当しました。木曜夕刊の「わたしの医見」への読者投稿をきっかけに1か月ほど、病室での排便を巡る議論が紙面だけでなく、ヨミウリインラインの掲示板「発言小町」でも予想を超える盛り上がりをみせました。実に様々な意見があり、すっきり解決とはいきませんが、ひとまずの区切りということで投稿や専門家の意見をまとめたものです。
私自身は、盲腸手術の後にベッド上で小の方の経験はあるのですが、大の方は経験がありません。とはいえ、ちょっと想像すれば、大部屋で薄いカーテン越しに排便するというのは本人にとっては大変なことだと思います。もちろん病状によっては「恥ずかしいなんて言っていられるか」という場合もあると思いますが、その時、カーテンの向こうで、においに苦しんでいる人がいるかもしれないことを頭に入れておきたいものですね。
家族間でも使用直後のトイレのにおいは気になると思います。もし同室の患者が消臭対策なしに排便していたら、病室内はまるでトイレのようになってしまうのではないでしょうか。「病気なのだから、お互いさま」との意見も多かったのですが、においに苦しんだ方の投稿を読むと「事情は十分わかっているが、それでもやっぱり我慢できない」といった内容ばかりでした。療養環境を向上させるため、患者が声を上げ続けてゆくことは大切だと思います。
藤田勝 2008年9月から医療情報部。感染症や皮膚の病気、歯科など中心に取材している。科学部時代にはチベットなど辺境やアホウドリの取材を経験
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- 医療部
- 1997年に、医療分野を専門に取材する部署としてスタート。2013年4月に部の名称が「医療情報部」から「医療部」に変りました。長期連載「医療ルネサンス」の反響などについて、医療部の記者が交替で執筆します。
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コメント
総合病院でリハビリテーション業務に携わっている者です。
排泄による臭いは、確かに問題が多いですが、臭いで食事摂取できない問題に一言。
(1)食事はベッド上で摂取している方には、食事のみは別の部屋(ランチルーム等)で食事を行い、居室は、身体を休める場所としてTPOを分別した対応が望まれます。現在の特別養護老人ホーム等では、殆どがこの様なTPOを分けてライフスタイルを構築している事が殆どです。
勿論、そのような部屋などは全く無い施設もあるのが現状でしょうが、入院も患者にとってみれば一つの生活も場である事を、施設スタッフ全員に浸透すべきと感じます。
(2)ポータブルトイレを使用している患者は、一日も早く居室外のトイレに移動し、排泄を希望されているもの。その気持ちを誰よりも理解する立場は看護師でもあり、医師でもあり、職員全員である事をもっと把握しなければならないと切に感じます。
タバコについても、分煙化が進んでいますが、におい対策を病室でも出来る様な施設を造る事を、法律で作ったほうが、良いと思います。
病室を個室にするしかない。
所詮無理だが。
かつてシドニーのマラソン大会に出た時、出場前のエリアにトイレがたくさん並んでいました。
もちろん個室でしたが、何十人の人が使ったあとでも臭わず、驚いたと同時に消臭の工夫がなされていると思いました。
ニオイを消す技術は、素人が言ってはなんですが、やはりあるとおもうのです。
病院にもこういった気配りはされていると聞きました。
その後住んだバンクーバーでも、同様の気遣いはなされていました。
こういうところでの配慮がない限り、日本は後進国です。
心ある配慮を早期に望みます。