(24)行方不明 街ぐるみで捜索
認知症を患う人が、自宅や介護施設から一人で外に出てしまい、行方不明になることがあります。
そこで市民が行政と連携して「SOSネットワーク」を作り、街ぐるみで捜索する取り組みが広がっています。
お年寄りがいなくなったことに気づいた家族や介護職員が役所などに通報すると、タクシー運転手や新聞配達員などの協力者に、行方不明となっている人の特徴などが知らされます。
協力者が、いつも通りの仕事をしながら気にかけて見つけ出したり、隣近所をはじめ、町内会をあげて捜索にあたったりすることもあります。
また、模擬訓練を実施しているところもあります。町会長が認知症の人を演じ、自宅からいなくなることを想定した捜索の訓練です。
高齢者の10人に1人が認知症という時代がやってくると言われています。多くの人は、自宅や介護施設に閉じ込められた生活を望んでいませんが、そのためには「自分もできることをする」ことが欠かせません。
認知症のことを知り、「おや?」と思う人に街で出会ったら、勇気を振り絞って「どうかされましたか」と声をかけてみてください。
認知症の人には、きっと、あなたが天使のように見えることでしょう。(和田行男、介護福祉士)
(「認知症と共に」は今回で終わります)
(2010年3月23日 読売新聞)
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