医療相談室
- Question
笑顔のつもりが笑えない
「顔がこわばる」、「笑うと顔がぴくぴくする」、「笑顔のつもりでも全く笑えない」という症状が続いています。顔面神経痛なのでしょうか。(42歳女性)
- Answer
「顔面けいれん」の可能性
顔面神経は顔を動かす「運動神経」で、痛みを感じるのは、「感覚神経」の「三叉(さんさ)神経」です。医学的に顔面神経痛という病気はありません。
症状から、「顔面けいれん」という病気である可能性が高いと考えられます。40歳以上の女性によく見られますが、小児でも発症するという報告があります。
この病気の場合、脳の磁気共鳴画像(MRI)検査を行い、脳の奥の方から出る顔面神経が血管に接触して圧迫されていないかどうかを調べます。
血管が神経を圧迫していれば、頭蓋(ずがい)骨を少し切開し、血管と神経を離して圧迫を取り除く手術を行うことで改善が期待できます。
手術をしない治療としては、症状がある部分の筋肉に少量の「ボツリヌス毒素」を注射する方法があります。効果は3~4か月続き、繰り返し行えます。
また、「顔面神経まひ」という別の病気により、「左右どちらかまひした方の顔がこわばる」、「笑うとまひした側の顔全体が引きつって軽くぴくぴくする」という症状が出る人がいます。笑顔でも顔が引きつるので「笑えない状態」になります。
この場合も、少量のボツリヌス毒素をぴくぴく動く筋肉に注射する治療法があります。精神的に緊張すると症状が出やすくなるので、リラックスすることが大切で、顔を軽くマッサージするのもよいでしょう。
ペインクリニックや脳外科などで適切な治療を受けて下さい。
大瀬戸清茂 NTT東日本関東病院・ペインクリニック科部長(東京・五反田)
(2009年12月24日 読売新聞)
最新記事
-
ピロリ菌 家族にうつるか
(2013年5月18日)
-
「腎性糖尿」とはどんな病気? 日常生活の注意点は?
(2013年5月15日)
-
中学生で卵巣摘出 体への影響心配
(2013年5月8日)
- 口内炎を繰り返す (2013年5月5日)
- 超音波検査で肝膿瘍見つかる (2013年5月4日)
-
胃がん治療後のCT検査による被ばくが心配
(2013年5月1日)
- 片頭痛 鎮痛剤の効果なく (2013年4月28日)
- 子の日本脳炎予防接種を迷う (2013年4月27日)
-
急性虫垂炎を薬で散らすが激痛続く 手術の適応は?
(2013年4月24日)
- 歯科インプラント後の服薬は (2013年4月20日)
相談する
・相談 : 常時、受け付けています。
※相談と回答は紙面に掲載されることもあります。すべての相談にはお答えできません。また、個別には回答いたしません。
- 相談するには
- 読売新聞を購読されている方で、ヨミドクターの有料(プラス)登録をされた方のみご利用できます。ログインして相談内容を投稿してください。
ログインしてから、再度「医療相談室」をクリックし、「ご投稿はこちら」ボタンから投稿してください。

