医療相談室
- Question
乳首から分泌液 しこりないが…
乳首から透明の分泌液が出て、乳首を絞るとたくさん出るようになりました。乳がん検診は受けていませんが、触ってもしこりは感じられません。(48歳女性)
- Answer
乳がんの初期症状のことも
授乳期の母乳以外に乳首から分泌液が出ることを「乳頭異常分泌」といいます。その原因は、腫瘍(しゅよう)のほか、乳腺症、乳管拡張症、ホルモンの異常、薬の副作用など様々なものが考えられます。
質問者の場合、触ってしこりが感じられなくても、乳頭異常分泌が乳がんの初期症状ということもありますので、注意が必要です。分泌液に血が混じっていたり、多量に継続して出ていたり、あるいは、分泌液の出ている乳首の小さな穴が1か所である時には、乳がんでないか、慎重な見極めが必要です。
また、肉眼で見て透明や黄色であっても、よく調べると血液が混じっていることがありますので、勝手な自己判断は危険です。
診断では、マンモグラフィ(乳房エックス線撮影)と超音波の検査を必ず行いますが、母乳が通る乳管の中の小さな病変は映らないこともしばしばあります。分泌液の細胞を診る検査を追加するほか、必要に応じて磁気共鳴画像(MRI)や乳管造影、乳管内視鏡も行って乳がんの兆候を見逃さないようにします。
乳がんでは、乳管の中にできたほんの小さな腫瘍から出血することがあり、放置しておくと次第に広がり、大きなしこりになってしまうことがあります。
ただ、すべての乳頭異常分泌が乳がんと診断されるわけではありません。全く治療が必要ない患者さんもたくさんいますので、乳腺外来のある専門の施設を受診して、正確な診断を受けることが重要です。
(2009年11月22日 読売新聞)
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