高齢者の性・ブログ
2009年8月6日
(4)女性へ男性ホルモン併用
【「医療ルネサンス」から転載】閉経後の女性に対し、飲み薬などで女性ホルモンを補う通常のホルモン補充療法の際、少量の男性ホルモンを併せて使うと、改善効果を高めることができるとして注目されている。
島根県に住む女性(64)は閉経を迎えた6、7年前、性交痛や、日頃から何となく元気が出ないことなどに悩み、森本産婦人科医院(松江市)院長の森本紀彦さん(63)を受診。飲み薬で女性ホルモン(エストロゲン)を補うホルモン補充療法(HRT)を始めた。
結婚40年を過ぎた今もダブルベッドで腕枕をしてくれ、常に「愛しちょる」と言ってくれる年上の夫が大好き。週に1、2回求められるのに応えてあげたかった。
HRTのおかげで潤いは多少戻り、性交痛は和らいだ。ただ、気持ちがどうしても乗り切らない。2年前、森本さんに改めて悩みを訴えたところ、女性ホルモンの飲み薬に加え、男性ホルモン(テストステロン)を少量、塗り薬で使う治療を勧められた。
テストステロンはもともと女性にもあり、卵巣や副腎から分泌される。体の基本となる骨格や筋肉などの発達を促すほか、性欲や恋愛感情にも関係している。
男性と同様、加齢と共にテストステロンの分泌量は徐々に減り、閉経後は20歳代の半分になる。性欲だけでなく活力全般を減退させるとの研究もあり、米国では1990年代から、HRTの際に、男性ホルモンも併せて使う治療が試みられている。
島根県の女性は、森本さんの勧めでテストステロンが入ったクリーム剤を小豆粒大、毎日外陰部に塗った。すると数日後から、性欲を感じるようになり、快感も高まった。潤いも増し、「気持ち良い性生活が戻って本当に幸せ」と大満足だ。
森本さんによると、同院でHRTを行った患者のうち3分の1で、HRTだけでは十分な効果が得られないことから、そういった場合には男性ホルモンの併用を勧めている。ただし従来ある注射剤は男性ホルモンの量が多過ぎて、声がかれるなどの副作用も出ることから、低用量の市販の塗り薬を用いている。
森本さんは「テストステロンは体の中でエストロゲンに変化するため、乳がんや子宮がんなどを進行させる恐れもある。塗り薬では副作用の心配はほとんどないとは言え、医師の指導の下で使ってほしい」と注意を促す。
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